幕末明治 『不平士族ものがたり』 [単行本]
野口武彦 (著)
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
政府要人暗殺、神風連の乱、西南戦争…明治という国家権力に抗い、“維新のやり直し”に命を捧げた男たちの秘史。
amazon 登録情報
単行本: 352ページ
出版社: 草思社 (2013/6/22)
発売日: 2013/6/22
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去年7月に図書館2階「郷土コーナー」前に新設された「海音寺文庫」で見つけた。平置き
このコーナーは海音寺潮五郎の著作だけでなく、歴史や文学など、関連する新しい本も購入されているらしいので、最近は必ず見るようにしている。
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プロローグから、かなり歴史通向けと思われる話がつづいたが、親切な現代語訳と小説的な説明の面白さからなんとか最終章「城山の軍楽隊」までたどりついた。
西南戦争で、官軍の城山総攻撃の日に行われた官軍楽隊による訣別演奏のことは
2012年12月19日 (水曜日)
『西郷隆盛 惜別譜』 [単行本]
で読んでいた。
本書での初耳のひとつは、
これまでの西郷の最期。
有名な「晋どん、もうここいらでよかろう」と言って別府晋介に首を打たせたシーンとは別の
西南戦争当時からあったという強力で系統的な異伝。
西郷が敵軍に降る意思であることを察知した桐野利明が、涙をのんで、後にまわり西郷を射殺したする伝承。
これを記した昭和16年出版されたという本は、書名をネットで検索したがうまくいかない。
あと、ひとつ。
西郷を擁して琉球へわたり、独立政権を樹立しようとする一部の意見があったという話。
これにまつわる「琉球節」は、ネットで聞けるというがいまいちよくわからない。
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明治初期の旧武士階級であった士族反乱。
wikipediaによると
1874年佐賀の乱
1876年熊本県で神風連の乱 福岡県秋月の乱
山口県、萩の乱など
1877年旧薩摩藩の西郷隆盛を擁立した最大規模の内戦となる西南戦争
===これらは、どちらかと言えば維新の原動力となった勢力だ。