2019年製作/123分/PG12/日本
配給:日活
監督
白石和彌
原作
桑原裕子
主な配役
佐藤健
鈴木亮平
松岡茉優
田中裕子
予告編 https://youtu.be/cpmaUTAwpAY
人生を狂わせ家族崩壊にいたる深刻、悲惨な事件の話なのに、
軽いギャグタッチのセリフが、ところどころに挟まれる。
もっと悲惨になるほかあるまい、と思うに・・・。
三人の兄弟がいまにも爆発し喧嘩しそうなのになかなか、そうならない。
芝居じみたセリフなのに妙にリアルなのは役者の演技がすごいからだろう。
B級では?と思いつつ、引き込まれつい一倍速で最後まで見た。
取ってつけたような、もう一つの家族のエピソードも、気にならなくなって
むしろ必要ではないか、とすら思えたから不思議だ。
田中裕子、鈴木亮平はじめ、役者の演技がそれぞれの個性光る。
それぞれの個性から味を引き出した監督スタッフは、
映画を作り慣れているのではないだろうか。
観るほうに、あれは不要だろうとか、あれをもっと描くべきだろうとか、
自分ならあのセリフはこうする、など映画作りの楽しみまで伝わった。
それも役者の演技が秀逸だったからと、視聴後気がついた。
賛否あるのだろうが、映画の新たな楽しみ方を教わったように思う。