1958年(昭和36)公開の昭和の薄幸の美少女の悲恋物語。
昭和と言っても初期だから私のイメージからはかなり古いのだが、
今まで見てきた画質、音声ともノイズ交じりの古い映画よりは大分新しい感じ。
(S36公開)HDリマスター版のDVDも存在する。
芦川いづみ、葉山良二は、それぞれ私と7つと5つくらいしかちがわないので。
昭和十八年秋、招集令状を受けた「しげる」葉山良二が、幼いころ親しみ今でも心に思う佳人「つぶら」芦川いづみに一目会いたいと入隊前に郷里へ向う列車のシーンから始まる。幼いころの話はやはり昔の感じ。
「佳人」かじん、 とは「顔が美しく姿のよい女性」 という意味と、「男女を問わず素晴らしい人物や美しい人物」 という意味がある。
タイトルからは内容がつかみにくい。若い芦川いづみのことだろうか。
佳人を引き立てる憎まれ役が、ポイントになるが今一つ憎みきれない。
その代わり、太刀雄(金子信夫)を手玉に取る現実主義的な時江(渡辺美佐子)の立ち回りが
この映画のもう一つのキーポイント。
山岡久乃も出演していたとは知らなんだ。
古い映画をみて、当時若かった俳優の現在の活躍ぶりを画像検索してみるのも一興なのだが、
主演の二人は古い映像しか出てこない。
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佳人 (ROMANBOOKS)
藤井重夫 (著) 形式: Kindle版
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監督:滝沢英輔
製作:芦田正蔵
原作:藤井重夫
葉山良二
芦川いづみ
金子信雄
渡辺美佐子