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映画『風のある道』1959年(昭和34)監督:西河克己 原作:川端康成 キャスト: 芦川いづみ 葉山良二

2022年02月14日 | 映画

映画『風のある道』

1959年製作 88分
配給:日活

原作は婦人画報に連載された川端康成の同名小説。
文芸メロドラマとのジャンル分けもある。

美人3姉妹の恋愛と結婚の話。
好きな人を選ぶか生活のか生活の安定を選ぶか、おなじみのテーマではある。
話が俄然面白くなるのはやはりラスト30分前後から。
特にラスト12分頃からの三姉妹の両親の会話。(←これが本作のきもかも知れない)
裕福そうなサラリーマンの家庭だが両親の不仲の原因は薄々ながら娘たちも知っていた。
ところが父親は意外な行動に出る。それに反対の意思を表明するのも意外だ。
このあたりがさすがの川端康成か。

たまたまだが、これを見たあと「遠藤周作 封印された原稿」初回放送日: 2021年10月9日の、再放送を見た。
そのなかで「アスファルトの道と砂浜の道」という遠藤の言葉についての紹介があった。
砂浜は歩きにくいが足跡は残るという意味だったと思うが、『沈黙』1966年に重ねると重いテーマだが
この映画のタイトル『風のある道』の意味はどういう意味なのだろか、と考えた。
砂浜はさわやかな風のかおり、アスハルトの道は排気ガス。

分かれ道はタクシーの中「まっすぐ行けば羽田、左に曲がれば横浜」、だった。(この次女と3女の会話のシーンはは??無くてもよかったのではないか)


監督:西河克己
原作:川端康成 婦人画報に連載された
脚色:矢代静一、山内亮一、西河克己

キャスト
芦川いづみ
葉山良二
北原三枝
清水まゆみ
小高雄二
相馬幸子
大坂志郎
山根寿子
芦田伸介
ほか

川端康成全集〈第13巻〉小説 (1981年)川のある下町の話 風のある道 単行本 – 古書, 1981/7/1
川端 康成 (著)