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『明智光秀の生涯』 (知的生きかた文庫) (日本語) 文庫 – 2019/11/22

2019年12月11日 | 本と雑誌
 
『明智光秀の生涯』 (知的生きかた文庫) (日本語) 文庫 – 2019/11/22
外川 淳 (著)
5つ星のうち4.0 1個の評価
 
一週間前までに、書店では『麒麟が来る』関連では、これしか見つからなかった。
せごどんのときとはやはり違う。

明智光秀は知名度高いのにあまり人物の具体的イメージがわかない。
謀反人だから生涯に謎が多いのは当然なのだろうが。
それだけに推理がおもしろい。それによっては歴史の眺めにも
大きく変化が生じるだろう。
巷間取り上げられる本能寺の変勃発原因
怨恨説
不安説
入り乱れる黒幕説1、朝廷 2、足利義昭 3、キリシタン
共謀説1、羽柴秀吉 2、長宗我部元親 3、徳川家康
野望説
著者による検証では一刀両断される説が多い。
どれかひとつに単純に断定するのはむずかしい。
あえて言えば、チャンスは突発的に訪れたのであり、
それを利用して天下をとったのだから、という点がポイントだろうか。
その点からは共謀や怨恨は、弱く
これまでの信長の態度から、
やらなければ使い捨てにされかねない不安があって、
そのためにとっさにとった対抗策、防衛の策でも
あったのかもしれない、というところに落ち着きそうだ。
事前の共謀はばれる不安があるが、しかし天下をとったあとの
協力者が得られないというジレンマもある。
共謀説の
2、長宗我部元親説をとれば通ぶれるのだが、それほどの知識はない。
3、徳川家康説あたりが無難なのだろうか。
その後第二の明智光秀を出さぬような仕組みを注意深く築いき
二百何十年の徳川の時代が続いたことを思うと
家康と光秀のすごさも見えてくる。
そうは言っても、やはりチャンスは突然訪れたことを考慮するとそれも後知恵的だし。
その後の秀吉、家康の天下も後だしジャンケン的なのだが、日本史には他にも
先駆者があとから来たものにいいようにやられるケースはよくある話だ。

和歌をたしなむなど教養があり、博識でもあって、朝廷などとの外交手腕にすぐれ、
領国経営にもすぐれた才能を発揮した光秀が「三日天下」に終わってしまったのも
チャンスが突発的であり、光秀は計画を練るより感情に走ってしまったのかも知れない。

「天下」のあとのことは、子との性質上相談する人は限られ、その暇もなかった。

信長、(光秀、荒木村重 松永久秀) 秀吉 家康 などの人間関係、心理状態など、
現在の身近な組織にもありそうです。

 

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