『漂流者の生きかた』 (日本語) 単行本 – 2020/7
姜 尚中 (原著, 著), 五木 寛之 (著)
5つ星のうち3.9 17個の評価
単行本 : 229ページ
出版社 : 東京書籍
コロナ禍をきっかけに、ここ一年、図書館通いから遠のいていた。
本は、もっぱら名瀬の書店で買っていたのだが、最近図書館通いも復活しました。
五木 寛之の本は書店でもよく目にしていたのだが、最近はスルーしていたが。
しかしこの対談で、大いに見直した。五木の「中間小説とも大衆文学とも思ってはいない。私は純文学に対応するエンターテインメント、つまり〈読物〉を書いたつもりである」する立ち位置のユニークさに、時代が変わり、改めて気づかされた。
二人はいろいろ共通点もあるのだが、西部邁の自死に関する話(思想内容ではなく氏の人柄)についての
見方が、同じ九州主出身と北海道との視点を通してみると、
三人の共通点も見いだすこともできて、意外な発見であった。
二人は苦労人といっても、大作家と東大名誉教授なので、(苦労話といってもなあ)という思いはあったが、
孫正義氏に関する話は、発見があっておもしろかった。