↑ ソテツ雌株(めかぶ) 大胞子葉(だいほうしよう) 種子 実(方言 ナリ) 写真は、ほぼ実物大。
東京では、このようなものまでお店で買うことができるそうだ。
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♪赤いそてつの実も熟れるころとは、いつごろの季節なのか?
「島育ち」3番の ”朝は西風 夜(よ)は南風”
の歌詞からは、夏を思わせるが、冬でも熟れた実がなっている。
2番目の疑問、赤く熟れるまでの、その前の実の色は何色?
これは、緑色であることがわかった。(後述)
リンク先のサイトでは、プロの目による詳細な説明と鮮明な拡大写真でソテツの観察ができる。
3番目の疑問、ではその緑色の実をみたことがないのはナゼか?
これが、きょう解き明かされる。
結論からいうと、写真のような大胞子葉(だいほうしよう)とよばれる、宇宙人の手?のようなものの付け根付近にあって(写真より初期のうちは緑色をしている)、それらの集合体の中に覆い隠されているからである。
しかし、それを話せば長くなる。しかし勉強のため書いた。それがきょうの記事です。
以下は、しろうとのgoogleによる、にわか勉強の覚え書きです。
さて、
花は生物学的には種子(しゅし)植物の生殖器官である。
花が枯れると果実ができて、種子ができる。
種子植物(顕花植物)
(種子植物はシダ植物から進化したもの)
全植物の約8割を占める種子植物は、裸子(らし)植物と被子(ひし)植物とに分けられるが、
ソテツは、胚珠(はいしゅ)がむき出しになった裸子植物である。ということは前回までに学んだ。
裸子植物の例
アカマツ、クロマツ、スギ、ヒノキ
、ソテツ、イチョウ
写真ソテツの雌株の大胞子葉(だいほうしよう=心皮(しんぴ)の根元に、胚珠(はいしゅ写真ー種子植物の種子になる部分)がむき出しているのがわかる。オレンジ色の種は、この段階では中は空洞だった。(観察第二部で詳述予定)厳密には成熟前の緑色をしている時期は胚珠と呼ばれるようだ。
裸子植物は、雌雄異花(ソテツは雌雄異株しゆういしゅ)が普通で、ほとんどが風媒花。
ソテツの雌株の大胞子葉(だいほうしよう)は心皮(しんぴ)といわれ、根元に付くオレンジ色のもの(4個)は種子。
写真の雌株のような大胞子葉(心皮(しんぴ)は雌しべの原初形態で、あらゆる花の器官がすべて葉の変形であることの証拠と言える。
(雄株には小胞子葉が付く)
胞子生殖を行うシダ植物から進化したと考えられる種子植物の胚珠と花粉はシダ植物の胞子に相当する。
胚珠や花粉を形成する葉は、胞子葉と呼ばれる。
裸子植物の場合、胞子は雌性の胚珠と雄性の花粉に分化したものと考えられる。
====参考
陸上植物 (分類)
コケ植物
コケ植物門
(シダ植物と種子植物をまとめて維管束植物(水や養分などの運搬と植物体の機械的な支持)という
シダ植物 (羊歯、歯朶)
ヒカゲノカズラ植物門(小葉植物門)
トクサ植物門(有節植物門)
シダ植物門
(日本ではワラビ、ゼンマイ、クサソテツなど、オオタニワタリ)
(裸子植物と被子植物をまとめて種子植物という)
裸子植物
マオウ門
ソテツ門 Cycadophyta
イチョウ門
球果植物門
被子植物
被子植物門(モクレン門)
双子葉植物綱(モクレン綱)
単子葉植物綱(ユリ綱)
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単子葉植物と双子葉植物 google
単子葉植物綱
イバラモ目
ホンゴウソウ目
ユリ目
イグサ目
パイナップル目
ツユクサ目
イネ目
ヤシ目
パナマソウ目
サトイモ目
タコノキ目
カヤツリグサ目
ショウガ目
ラン目
ソテツ(蘇鉄)
学 名 Cycas revoluta Thunb.
Cycas(サイカス)は、ソテツに含まれる有毒物質サイカシン(cycasin)のこと。
英名 Cycad (サイカド)
ソテツ科ソテツ属
九州南部からジャワ島にかけて分布
この中に多数の赤い実 方言ナリの語感からの印象そのままにぎっきり成っている。
↑ 成長途上の雌株
カメラフラッシュで ファイアーだぁ!