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『明治維新 1858-1881 』 (講談社現代新書) 新書 2010/1/19

2016年02月25日 | 本と雑誌

明治維新 1858-1881 (講談社現代新書) 新書   2010/1/19
坂野 潤治   (著),    大野 健一 (著)

amazon内容紹介

途上国ニッポンはなぜ一等国になれたのか?

「富国強兵」「公議輿論」――。
幕末維新期、複数の国家目標を成就に導いた「柔構造」モデルとは何か?
政治史家と開発経済学者が明治維新の本質を捉え直す一冊

amazon内容(「BOOK」データベースより)
西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、板垣退助―途上国を一等国に導いた指導者を分析する。

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本書は図書館2月の新着図書

返却していまい今は手元にない。
何年か前、書店で購入してあったと思ったが書棚を探しても見当たらない。

なので以下は、走り書きのメモと、うろおぼえのネット検索による。

幕末維新期は登場人物がやたら多く、事件名なども覚えるだけで大変だ。

本書は主題はもちろんそれではない。
維新期の社会変容を導いた政治メカニズムを
歴史比較、および国際比較の視点から明らかにし
「柔構造」をキーワードに明治維新の本質を捉え直す。
再読に値する。
歴史教科書でおなじみの「富国強兵」 「公議輿論」
などの熟語も富国=成長 公議=憲法 輿論=議会・選挙 と置き換えて
考えれば、昨日今日のニュースにも通じる。強兵もそうだろう。
柔構造の各藩ごとの比較も面白いのだが、
薩摩藩の五代友厚が1864年に藩に提出した意見書の要約。ここで奄美とつながる。
来るべき開国交易の時代に向けて、他藩にさきがけて富国強兵を展開すべし
琉球産の砂糖にいたっては、天下無比の産物だから、上海でコメを売って得た利益で
製糖機械20台を西洋から輸入して白砂糖を製造し、これを上海で売ると100万両の利益が得られる、
これこそ開国第一の良策であると力説
『明治維新の舞台裏』 第二版 岩波新書 1975年 P62~63
40年あまり前の指摘だが、実際に行われたのだろうか。

以下、本書の主題からはそれるのだが


奄美市名瀬矢之脇町のらんかん山公園入り口にある
説明板には、次ぎのように書いてある。


慶応年代の白糖工場跡

薩摩藩が四国の白糖に対応して、最新の知識を発揮して、イギリスの製糖機械を輸入して、名瀬金久、宇検須古、瀬戸内久慈、竜郷瀬留、四ヶ所に白糖製造工場を設置したのであるが、その一ヶ所の名瀬金久の工場がこの付近一帯にあったものである。
社団法人奄美青年会議所

このブログ らんかん山、白糖工場、名瀬?甘い醤油?
2005年01月10日 | うんちく・小ネタ

によると、これらの工場はいずれも5年以内に廃止。原因は燃料不足、台風、明治維新の直前という日本の政治状況。この外国人の私生活上の評判はあまり良くなかったらしいという。


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