わかりやすいのはいいのだが、ストリーにはなじめなかった。ストリーの着眼もいいと思う。1972年、南北共同声明のその後の現実の紆余曲折が物語にも影を落としていると感じで、思いっきりフィクションにしたほうがよかったのではないか。
ソル・ギョングの演技がよく、たとえば物まね番組に大統領※閣下が特別出演するかのような期待感で、まあ最後まで飽きずに見ることができた。
※韓国では大統領を「閣下」と称していたが、権威主義の象徴との声が上がり、金大中(キム・デジュン)政権から使っていない。
映画はあくまでフィクションなので大統領の名前は明示されない。朴 正煕(パク・チョンヒ)大統領であることは俳優の演技ですぐにわかる。
Wikipedia 1972年、南北共同声明により、南北統一のムードが高まる朝鮮半島。韓国中央情報部(KCIA)は南北首脳会談に備えて様々なシナリオとその結果を用意し、そのためのリハーサルを行うべく極秘のオーディションを開催する。そのオーディションの目的は、北朝鮮の指導者である金日成の代役を演じる俳優を探すことだった。
22年目の記憶
나의 독재자
監督 イ・ヘジュン
脚本 イ・ヘジュン
パク・チョルヒョン
出演者 ソル・ギョング
パク・ヘイル
配給 ロッテエンタテインメント
公開 2014年10月30日
日本 2019年1月5日