『沖縄を豊かにしたのはアメリカという真実』 (宝島社新書)
惠 隆之介 (著)
図書館郷土コーナー1月の新着
こういう本は、静かに読みたい。タイトルから想像したほど、すらすらと簡単に読める本ではない。知らない史実が多く記述も実証的だ。
アメリカがその保健衛生制度を沖縄に持ちこみ、日本で初めて作ったという看護婦制度(他の本でもよんだ記憶があるのだが正確に思い出せない)、奄美への影響については、ま当然ですが書かれていない。
しかし、P117琉球大学の設立の一節では、「一方、奄美群島より分校設立の要望があったため、理事会は奄美分校を昭和二十七(一九五二)年五月五日に設立した(昭和二十八年十二月二十五日、奄美群島の日本復帰に伴い閉鎖)」記述があった。今まで知らなかった。まだまだ少ない奄美の(近)現代史google についての本。
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amazon 内容(「BOOK」データベースより)
沖縄県は先の大戦で激しい地上戦が展開された。それから二十七年間、米国の施政権下におかれた。国民はそれを憐れんでいるが、実は、沖縄の近代化は米国によって初めて達成されたのである。戦前の沖縄は亜熱帯特有の感染症が蔓延し、寿命も四十七歳と短命であった。ところが米国政府によるプライマリーケアの定着が奏功して、沖縄返還時には感染症は撲滅され、日本最長寿県八十七歳を達成。ところが現在、沖縄の青壮年の死亡率は全国ワーストワン。それは戦後世代が米国統治時代を忘却した結果ではないだろうか。ここで歴史を振り返り、もう一度、健全で健康な沖縄を取り戻すために惠氏が史実を明かにする。
amazon 登録情報
新書: 222ページ
出版社: 宝島社 (2013/8/31)
発売日: 2013/8/31
おすすめ度: 5つ星のうち 4.3 レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
目次
第1章 沖縄を長寿の島にしたワニタ・ワーターワース女史
第2章 世界最高峰の看護制度があった沖縄
第3章 沖縄の教育を育てたハンナ米海軍少佐
第4章 沖縄産業の父・オグレスビー氏
第5章 沖縄の金融改革を進めた弁務官P.W.キャラウェイ
第6章 特別対談 惠隆之介×ケビン・メア
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沖縄を豊かにしたのはアメリカという真実 (宝島社新書) 価格:¥ 800(税込) 発売日:2013-08-31 |