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新梅田シティの地下に入ると滝見小路というデトロな空間に出会った。最も近代的な街から昭和初期の世界に紛れ込んでいく。
作られた空間であると思いながらも、そこにあるものが、今実際に使われたり営業する店であるのには、大阪らしい面白さを感じて結構楽しい。
街角のポストは今はもう、見られないが、ここでは、投函するとちゃんとその機能を果たしているらしい。
スイスに行った時、ユングフラウヨッホで、ヨーロッパ1の高いところにあるポストとして、このポストがあり、数枚の葉書を投函したことがあった。
こんな形で利用しているのが他にもあるのかもしれない。
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公衆電話も、つくりは、昔のものだが、今の機能が埋め込まれていて、使用可能との事である。
遊び感覚のこの滝見小路では、タバコ屋のショーケースに、義父が、キセルに詰めて吸っていた刻みタバコが並んでいたのも懐かしかった。
井戸水の汲み上げ手押しポンプは、生家で長く使っていた物である。
水道が町に引かれてからもずいぶん使っていた。夏は冷たく、冬は暖かな井戸水を重宝していたものだった。。
地上に上がると、忙しなく動く師走の街の下で、過去にタイムスリップした面白い時間である