カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

春日大社・御祭の思い出

2004年12月18日 | ▼ 思い出綴り
 12月17日は奈良春日大社の御祭。夕方のテレビを見ながら、大学時代のこの日を思い出す。
2回生のときだった。
いつもは、遠距離通学のため授業が終わるとすぐ駅に急ぐ毎日だった。

この日は、彼に誘われて御祭を見るために帰りの汽車を2時間遅らせることにした。
華やかな行列、春日大社でのお祭の行事をゆっくり見た後、公園のベンチで、暫く語り合った。冬の日の入りは早く、空の星が綺麗だった。

オリオン星座を教えてくれたのは、彼だった。
星を見ながら、何の脈絡もなしに、
「卒業できたら、お嫁さんになってくれるかなぁ」
ぽつんと彼はいった。ドイツ語の単位がまだ取れていないので、それが取れないと卒業が半年延びると言う。
「3月に卒業できたらね」

ムードで交わしたような約束が、彼の励みとなったとか。無事単位習得。

赤い糸で結ばれていたのか、それから3年後彼の許に嫁いだ。

春日大社の御祭と、オリオン星座は、青春の思い出である。
コメント (6)
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