頭も心もさっぱりの美容室

初めて行く美容室には、躊躇いがある。
近所の友人が行きつけの美容室に電話を入れてくれていた。
その時間きっかりにドアを押して入った。
「いらっしゃいませ。お早うございます。」
爽やかな声で私の躊躇いが一気に払拭された。
スタッフの笑顔に迎えられて、受付のテーブルの前に腰を下ろした。
そのテーブルの上に、大好きな相田みつをさんのカレンダーが目に入った。「４」となっているので、今朝まだ捲られていないのかなぁ・・・
でも嬉しい。いい言葉と力強い文字に、心も緩んでくる。緊張の糸が解れたようだ。



沢山のワゴンの向こうの美容室の鏡の中で頭は次第にすっきりとなっていく。
担当のOさんと会話を交わしながら、カットもヘヤダイも心地良い。
５月１９日以来のことだ。

いつも行っていた美容室の予約が６月１４日だったが、ヘルペスの激痛の最中で、キャンセル。回復した今も、電車を乗り継いで行く元気はない。

初めてお世話になったスタッフの人達の、気持ち良い応対や、店の雰囲気。
またまた見つけた、相田みつをさんのカレンダーに、経営者のお客さんへの深い心配りを感じる。

トイレ・ここにもいい言葉
< 「いい言葉があちこちにあって、いいなぁ。何かほっとしますね。」　相田みつをさんの言葉に嬉しくなってキャッシャーでそう話すと、私を担当してくれたOさんは、相田みつをさんの言葉じゃないのですが、トイレにもあるのですよ。」とドアを開けてくれた。<</MARQUEE>
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暑い日を過ごしやすくなった頭を、鏡の中で確かめながら、沢山の元気をもらえたような午前中の時間だった。

帰りに貰ったカードの裏に記されている「ヘアティークTOKI」の店舗が９店。
経営者の方針がこのように発展させてきているのだなぁと納得したような気持ちである。
紹介してくれた友人が夕方窓越しに声をかけてくれた時、十分な感謝の気持ちを伝えた。