以前６キロのウォーキングを一緒にしていた友人から電話があった。
体も気分も篭りがちになるのを心配してのお誘いだった。
場所は、県境を越えてすぐの和歌山県橋本市だとの事で、家から３０分もかからない場所である。
「恋野」の地名がいい。
これについては、別に書こうと決めた。
紀ノ川の南の長閑な里山全体がアジサイ園になっている。
造られた庭園のアジサイ園でなく、自然を壊さずそれを生かして見事なアジサイの群落があるといった感じである。
高い位置から見下ろすと、色とりどりのアジサイの花が谷を埋めているように見える。
見上げると、頂上に向かって緑の中に点々とした色彩がある。
ここまで育てるには、多くの人の手と毎年の世話が、掛けられていると思われるが、そういうことが前面に出てこなくて、さりげない季節の楽しみとして自然に溶け込んでアジサイと出会える場所がとても気に入った。
「疲れない？」気に掛けてくれる友人だが、山の緑に浸って気分はすこぶる上々な時間だった。
