小さい感動であるけれど、1ヵ月半ほどの心のブランクが、見つけたことに感動をもたらしてくれるものであることを知った自分にも感動がある。
朝の光を避けるかのように芝生に戯れる小鳥の群れと遭遇した。
脅かしてはいけないと、この辺りをそうっと、足音を落とした。
倍くらいの大きさの鳥である。
芝生の中の小さな虫でも突付いているようだったが、やはり足音を聞きつけたのか一斉に飛び立った。
「あ!飛んだ」思うと同時にシャッターを押したのに、カメラに入ったのはたった3羽だった。
飛び遅れたこの3羽は、愚図だったのか、暢気だったのか私にとってはありがたい存在となった。