隣のベンチに座っていた若いお母さんから声をかけられた。
ベビーカーを傍に置いて、2歳位の坊やを連れたご夫婦である。
お父さんは坊やと鹿をカメラで追っている。
お母さんはそれをにこやかに眺めていた。
写真を撮り終えた私に話して、目は、前の芝生に座り込んだ鹿を見つめている。
「鹿の子斑」「かのこまだら」こんな若いお母さんから出たのがなんとなく嬉しくて、坊やとお父さんが戻って来るまで、奈良の町の行事などについて話した。
戻ってきた坊やは、鹿が大好きで、人見知りのしないいい笑顔を私に贈ってくれた。
いいご家族だなぁ。