東の方の窓の下の空き地に小さい花壇がある。
以前はワンちゃんを放し飼いにしていた遊びのスペースだった。
ワンちゃんが亡くなった後、お嫁さんがプランターでパセリやイチゴを植えていた。
めったにここに行くことがなかったので、お嫁さんの友達が「パセリ採らせてくれますか。」と家に来た時ここでパセリを育てていたのだと知った。
種がこぼれたらしくプランターの外にもパセリが増えていた。
育てた主が亡くなった今、イチゴの白い花の後に実が育ってきている。
イチゴが紅くなったらお仏壇に供えようと思っている。
カキツバタはどんどん株が増えていくし、コデマリも物干し台に届こうとしているほど丈が伸びた。
これらの植物を見るごとに寂しさがこみ上げてくる。
スズラン オダマキ ジュウニヒトエ シュンラン ツツジ
膝を悪くしてから、しゃがんで、クサ引きなどするのが辛く庭の手入れも怠けがちである。
だからお花がなかなか綺麗に咲いてくれない。
咲いた時だけカメラを持ち出している怠け者をちゃんと花は知っている。
そんな私だから手入れの行き届いた社寺のお花を、見に行く機会をせいぜい多く持ちたく思う。
