飯綱山と霊仙寺山の麓に広がる、飯綱東高原のむれ温泉天狗の館が、この日の日帰り温泉のお楽しみの湯だった。
ほとんどバスの移動で、撮影場所では傘をさしての行動は、気温の低い高原だけにさすがに疲れていた。
寒さと疲れには温泉が何よりで、黒姫高原ホテルに入るまでに、ここですっかり温まりほっこりすることができた。
温泉館の玄関を入った所で、で迎えてくれた大きな天狗の下駄は、一本の歯である。
今まで天狗を見たときには全く気がつかなかった。
この天狗は「飯綱三郎天狗」と呼ばれこのようにその伝説が説明板に書かれていた。
ゆったりと湯に浸かり、心も体も寛いで外に出ると雨は止んでいた。
温泉の館前の広場にも、飯綱三郎天狗様は、でんと椅子に腰掛けて、来る人、猿人を見守ってくれているようだ。
右後ろの方に、来た時は雨雲の中で見えなかった飯綱山(1917m)が少し頭を見せていた。