大阪の南をぶらぶらと歩いた。
土曜日だからなのか、それともいつもそうなのか人の流れに速さにあわせてしか歩けないほどの人出だ。
心斎橋筋をぶらぶらするのを、若い頃は「シンブラ」と言っていたが今もそんな言葉があるのだろうか。
心斎橋までも歩く気はなく、面白い看板を見ながら、あれも、これも健在なのだと思わずクスリと笑ってしまう。
よくこの辺りを歩いた頃に見かけなかった大きい看板がある。
それはタコだ。
この辺りの道路まで行列のできているのは、たこ焼きやさんだ。
おばさんやおじさんは、あまり並んでいなくて、若い子達が、何処のたこ焼きやさんの前にも並んでいる。
たこ焼きは好きだが、こんなに並びたくはない。
極めつけはやはりこの大きな蟹。
南を歩くと、かなり前の看板と出会えるのだった。
多分それはもう何代目かのものだろうけれど、トレードマークへの拘りと親しみは、大阪ならではのものだと思いながらカメラを向けていた。