
米原に近づいた頃、左手前方に虹がかかっているのが見えた。
あのあたりは雨なのだろうかと気になったが、米原に着く前にいつの間にか見えなくなっていた。
デジブック 『SL北びわこ号』
沿線の撮影スポットがあるらしく、大勢のカメラマンが待っている。
そういう場所に近づくと、汽笛を鳴らし大サービスの蒸気を吐く。
雲か霧に中のような画像は、そのサービスのお土産のようなものだ。
木ノ本から北陸本線で余呉を通り、近江塩津で湖西線に乗り換えて、車で何度も来たマキノから通過する駅名がドライブした時の土地などを思い出し、このような電車で楽に琵琶一するのもいいものだと思った。

うつらうつらとしていて目を覚ました時、左手に琵琶湖が見えていた。
奥琵琶湖では冬型の気圧配置になって空は炭色で、時々雨も降っていたが、ここに来て青空が現れている。
琵琶湖は広いと実感した。

出発点の大津に戻ってきたのは夕方だった。
いろんな線を乗り継いで、琵琶湖一周したといえそうな日だった。