桜の葉の紅葉は華やかさはないけれど、しっとりとした控えめな秋を演出している。
私の運動の場である上野公園のトリムコースの桜並木は、台風12号の冠水に、痛めつけられて紅葉する前に茶色くなって、地面に散らばってしまって、歩くとかさかさと乾いた音をたてる。
この黒滝川も増水して危険な場所もあったのだが、道の駅黒滝の裏の桜は、全体に朧な美しさである。
芝生の広場を通り
最も川に近い桜のそばに行くと「やまざくら」と木の札に書いてあった。
もうすぐ落葉する山桜の葉は、最後の綺麗な姿を川辺に映している。
楓の紅葉はドキッとするほど華やかでときめきを感じるが、桜は穏やかに色づいて秋の深まりをしみじみと感じさせてくれる。