正倉院展は開催期間が短いので、毎年入館するまでかなり長い時間が掛かる。
昨年は、平城遷都記念祭開催の年であったせいか、最大の待ち時間だったと記憶している。
それで、今年はできるだけ待ち時間の少なくなってくる頃に入館しようと、出発の時刻を遅らせた。
一つうまくいけそうになれば、別な問題が起こってくるのを忘れていた。
博物館に近い県営の駐車場が満車だった。
ここが駄目なら高畑の駐車場へ行こうと決めていたので、結局県庁を一回りして高畑の民間駐車場へ車を置いた。
少々博物館と離れていても、奈良公園の中を通って会場に行くので、紅葉を楽しみ、鹿を眺めることが気分をうきうきさせてくれる。
正倉院展に行ったときには、博物館横のテント食堂でお弁当を買って食べることにしている。
それも、薬膳弁当と決めている。
先に入館してゆっくり鑑賞してくると、このお弁当が売切れてしまっていることがあったのを思い出して、食事の時間には早かったが、テーブルも椅子も空きがあったので、先に食事をすることにした。
薬膳弁当に添えてある「薬譜」を見ながら、友達と食材とおもな効能など、話し合いながらのお食事も楽しかった。
ゆっくりお弁当の時間を取っているうちに、「待ち時間30分」というプラカードが最後尾になったのを見て、行列に並んだ。
食事は済ませているし、気楽な気持ちで読売新聞の特別号を読んだり、頭上の宝物を映し出しているビデオを観たりしているうちに、お待ちかねの入館をすることができた。
10058歩