買い物をしてレジを済ませてからふと振り向くと、小学校低学年くらいの女の子が、クライミング練習ボードに挑戦して格闘中です。お店に入ったときには気がつかなかったのですが、入り口のすぐ傍にクライミングボードがあったのです。ということは、私が店内に入ったときにはその少女と両親も買い物中だったのでしょう。
足を掛ける所を探りながら、手の掴まる場所を見極め、なかなか集中力と体力のいるトレーニングボードに、興味を持って私は、応援の掛け声をかけたい気持ちで、見つめていました。
足元には安全マットの分厚いのが敷いてありますので、落ちても心配はありません。
何度も挑戦する少女に、「写させてね。お顔は撮らないから。」と声をかけてカメラを出しました。お店の人にも了解を得ました。
左足を安全ポイントにおいて、右足の力の入れようが足の裏の反り方から見て、精一杯の力が入っているようです。
もう1息、もう1息。次第に上に近づいてきました。なんだか自分が登っているような、緊張感を持って眺めていました。
ここで力が尽きたのでしょう。どすんとマットに着地してしまいました。いつの間にか、ご両親もボードの傍に来ていました。
登山の好きな女性になるのだろうなぁ~~~なんて思いながら、3人と駐車場で別れました。