カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

花の浄土にいるような

2012年09月24日 | ☆ ふるさと・大和

 橘寺 往生院の華の格天井・この前にこの天井の下に立ったとき、「ごろんと寝転んで眺めていたい」と、そんな思いを綴りました。 この日受付の方に、酔芙蓉についていろんなことを教えていただいて、そのほか季節ごとの花のことも沢山知ることができました。話のついでというのではありませんが、往生院の華天井を、寝転んで心行くまで眺めてもいいのでしょうかと訊ねましたら、一番見やすい姿勢でゆっくり眺めていいですよ。写真もどうぞ。と付け加えてくださいました。

これは、廊下から、そこに置いてあった椅子に座って撮った画像です。

  

 

横臥して 花の天井 ひたすらに 見つめる時は 心に浄土

  

阿弥陀様にお参りしてから、座敷の中央に寝転んでみました。 ほかにカップルの男性の方が寝転んで天井画を眺めていましたので、私も気軽に一番眺めやすい姿勢で花天井の下に、居させてもらいました。 暫くして目を瞑りますと、花たちが私の周りを包んでくれているような錯覚を覚えました。少しの間まどろんだのかもしれません。せかせかした日常から隔絶した本の少しの幸せを感じる時を与えてもらえる場所なのだと思いました。

  

いくつかのお花を写しましたが、季節の花と、早春の信越地方を旅したときに見た水芭蕉をここに残しました。

 

 華天井の浄土の世界から、現実に戻って往生院の阿弥陀様に感謝しながら、境内の散策を続けました。 紫苑の紫が華天井の延長線にいるような感覚で眺めると、しとやかな色合いが優しく迎えてくれるようです。

      

ノカンゾウ・ピンクの彼岸花・ヤブラン・尾花がさりげなく、秋を演出しています。

 

     

鐘楼を飾る紫苑・ムラサキシキブの実・萩・タマスダレの白い花の列、等々、境内には酔芙蓉以外にも、秋の花が散策の先々に待っていてくれる橘寺の今です。

コメント (6)
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