前回ここ明日香村の、別格仏頭山 橘寺を訪れたのは、8月23日から25日の3日間に渡って記事にしています。その時咲いていなかった酔芙蓉が、多分満開の頃だろうと、再び訪れました。
午後の陽に たれが酔わすか 花びらの 裏からほのか 染まりつつある
境内には芙蓉も、酔芙蓉も今満開です。こちらは酔芙蓉。光の加減で開花した花がみんな白っぽくなっていますが、傍に行ってみますとかすかに薄桃色になりつつあるのが分かります。 酔芙蓉だとはっきり分かるのは、昨日咲いた花が、真っ赤になって萎んでいるのが、同居している木が、酔芙蓉だと見て歩いているうちによく分かりました。
午後2時前の酔芙蓉の花は、ほのかに紅を差した頬の色香を彷彿とさせます。
お堂にかかっているのは、次々咲き出す花芽です。酔芙蓉は1日花ですから、今日1日の儚い花の命ですが、このように多くの花芽が後から後から咲く準備をしていますので、全体的に見ると、花の期間がずいぶん長くあるように見えます。
すっかりよっぱらちゃって、全てダウン状態です。昨日の花がまだこのように真っ赤に染まって自然に落下するまで花の彩として今日の花と共同として酔芙蓉の威厳を保ちながら調和の取れた美しさを維持しているのが趣があります。
これは、明日咲く花のつぼみです。 芙蓉の花だと白い花の蕾は真っ白だし、ピンクの花の蕾はこの時点でピンクだそうですが、酔芙蓉は蕾の外側だけ薄く色がついています。朝になってぱっと開くのでなくて夜のうちに少しずつ開いていくのでしょうね。