カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

豊かな気持ちでランチタイム

2012年09月18日 | ★食の楽しみ

レストラン いちづ

 

お昼前に般若寺についたので、境内のコスモスとゆっくり語り合うように散策し、お寺にもお参りしたかったので、先に少し早めのお昼ご飯にしました。

門前に1軒のレストランがあります。 今まではお昼に掛からない時間にばかり来ていたので、お土産などの置いているテラスで、美味しい乳製品の何かを頂きながら少し休憩しました。 ことにソフトクリームは、美味しくてここで休憩する楽しみの一つでもありました。

だからレストラン「いちづ」でのランチは、初めてでした。 お店の名前にも、文字にも強く心を惹かれて、暫くは、扉の外でたって眺めていました。 丸みのある独特な文字の形は、ひたすら頑張って乳牛を育て乳製品に拘り続けた、経営者の生き方と、お客さんへの温かい心配りが、まあるく、ほっこりとした憩いの場であることを、文字自身が密かに主張していました。 「いちず」ではなく「いちづ」ならではの和みのある言葉が、素晴らしいと思いました。

お店の命名者は映画監督の河瀬直美さんで、文字は書家の紫舟先生と、後で教えていただきました。 NHK龍馬伝や、美の壷の題字をお書きになっていらっしゃる方だと、これも教えていただきました。 そんな謂れのある方が手がけられたお店の看板に、入る前に先ず心が惹き付けられたのが、不思議なオーラーがあったのでしょうか。

       

レディース定食をお願いして、ご飯は半分くらいにしてもらいました。 みんな美味しくて、いつものようにカメラに収めていきました。 ことにスイーツのクリームは濃厚なのに、甘すぎず、冷たいはずのアイスなのに牛乳そのものの温かみのようなものを感じました。 うまく表現できないのが悔しいくらいです。

窓の外を見ながらコーヒーを飲んでいますと、庭の広場を隔てた所に、牛小屋とその前には白いポニーが繋がれているのに気がつきました。

   

レジを済ませてから、牛小屋へ行ってもいいか尋ねてみました。 上の写真は車のボディーにここの牧場の名前が書いてあったので写しました。 葛城山麓でも「ラッテ高松」に行きますと、帰りに牛を見てくるのが楽しみでした。 だからここでも美味しい乳製品のもとの牛ちゃんたちに敬意を表してきたかったのです。

沢山の乳牛が小屋の中で休憩中のように座っていましたが、小屋の前のポニーのマルコちゃんが走っていました。可愛いものです。 暫く見ていてから、マルコちゃんにサヨナラをして牛小屋を後にしました。

その時「サヨナラ!」と物凄く元気な声が私の背中に飛んできました。 驚いて振り向くと、牛小屋の世話をしていた青年が、見送ってくれていました。 「ありがとう。また来させてね。」と手を振って分かれました。

   

  

国宝般若寺の楼門

コメント (6)
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