台風に備えて雨戸をみんな締め切ったままで、テレビでの各地の土砂災害や水害の被害を、もし少し台風のコースが西によっていたら、同じような被害がこの地に起きていたであろうと、他人ごとでない気持ちで、心を痛めながら見ていた。
部屋を閉め切ったままにしていたので外の天候は、まだ台風の後を引いたような小雨が降っているものとばかり思っていた。
突然、けたたましい鳥の鳴き声が庭の方から聞こえた。
そうっと玄関から庭へ出てみると、物干し竿からそのけたたましい鳴き声が聞こえる。
鴨と鴫の見分け方さえ知らない私だけれど、あのけたたましい鳴き声は、百舌鳥に違いないと思ってカメラを向けた。
「お天気になったよ。雨戸も窓も開けてはどう。青空が出ているよ。」そう言ってけたたましく呼びかけてくれていたのだろうと、
早速家中の雨戸を開け、いい風を通し、部屋干しをしていた洗濯物を、太陽の光の中に出した。