カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

万葉の歌人の明日香風に包まれて

2017年06月25日 | ☆ ふるさと・大和

 

「ムジークフェスト なら」 明日香 犬養孝万葉記念館で、古の世界に導かれるように過ごした梅雨の中休みのいい日でした。

 

開演前のステージ

 

万葉S0ÙL(第十三回大賞受賞)のボーカルの方が、この日のコンサートの出演者の紹介と司会を務めてくれました。 

  

館長さんのご挨拶の後、最初の出演者は、検校たかお&田中章悟(第十四回審査員特別賞受賞)さんです。

この前この記念館でのコンサートで聞いて以来大フアンになりました。

「最後のふるさと橋本」は万葉歌ではないのですが、今住んでいる所が最後のふるさととして感動的な詩です。

演目の「真土山哀歌」は七首の万葉歌を連作として歌い上げています。

柿本人麻呂の『紀伊の国に 止まず通はむ 妻の杜 妻寄しこせね 妻と言ひながら』に始まり

九首めは、『あさもよし 紀伊へ行く 君が真土山 超えらむ今日ぞ 雨な降りそね』

と橋本市と奈良県境を旅に歌い込んだ大好きな万葉歌が多く詠いこまれていますので、聴き入りました。

 

 

第一回大賞受賞の「縄文」さんは、奈良在住の方で歴史や古の文化をこよなく愛する方だと紹介がありました。

演目は、有間皇子の二首を詠った「無為の人」と題する作品でこの歌が第一回の受賞作だったそうです。

二作目は「あさざの君」で大和の地を詠った相聞歌です。

豊かな声量の美しい歌声は、胸に沁み込んで本当に古の世界が今に続くこの大和人の歌に感動しました。

 

 

万葉小楽師 第一四回大賞受賞の姉弟のボーカルデユオと、二人の姉弟の伯母さんのピアノ。

四つの演目・春山と秋山・明日香風・大和の国・奈良の都

古の乙女と童子が優雅な自然なふりを付けて、遥か古を見つめるような美しい瞳で、奏でるように歌う二人のハーモニーには、感動で胸が熱くなりました。

それぞれ詠われている万葉歌は、日頃私が最も好きだと何かにつけて、歌碑を見たりその場所を四季折々に訪れている場所だけに

陶酔しきった気持ちで聴き入っていました。

 

二人の姉弟の伯母さんが、ずっとにこやかにピアノを奏でていたのも、温かい気持ちが伝わってきました。

 

 

あまり感動したので、最後に三人並んだところを一枚頂きました。

明日に続きます。 

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