2019・03・05 撮影 (3月10日)まで公開されていました。
駐車場に入りますと、正面に覆い屋の建物が見えます。
この中では、白鳳時代に建立された国宝の東塔が、解体修理されている現場が見られました。
実は3月5日に行ってきたのですが、その後お雛様や梅の花など出かける所が多くて、薬師寺の記事が今頃になってしまいました。
どうしても、ここに残しておきたかったのは、相輪の頂上に取り付けられている、水煙の画像でした。
西塔の水煙です。
西塔は兵火で焼失し、昭和56年4月に453年ぶりに、創建当初の白鳳様式を持って復興されたのが、この西塔で
頂上に取り付けられた水煙は4枚からなり、その中に24体の飛天が、透かし彫りされています。
この水煙は、昭和の水煙です。
これから見に行くのは、国宝東塔の水煙の新旧です。
『新しいの水煙は、 銅合金鋳物の産地として知られる富山県高岡市で3Dデータを基に忠実に作られた。
水煙は頂部の飾りの一部で4枚あり、いずれも青銅製。
雲の中で笛を吹き、しなやかに舞う飛天が表現されている。』公開当時の新聞からお借りしました。
白鳳時代と平成時代の水煙を、並べて撮りたかったのですが、かなり多くの人が撮影していましたので、
それは諦めて、とにかく塔の上に取り付けられたら、観ることのできない、飛天の透かし彫りを
懸命に撮りました。
新旧を最初は意識しながら、きちんと撮っていたのですが、帰ってカメラから出しますと、
どれが白鳳時代で、どれが平成の新しい水煙か区別がつかなくなってしまいました。
以下に、白鳳時代の水煙を、現代に蘇らせることに精根をつぎ込まれたのかが、よく分かりました。
東塔が完成した時に、もし見に行くことができるならば、是非行って、塔の頂上に舞う笛吹童子を
広い境内から、眺めて見たいと思っています。