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せっかく奈良に泊まったのだから、今日中に帰ればいい。
大阪に出ようか、琵琶湖に行こうか、・・・朝食の間、迷ったが、信楽に行くと決めた。
途中気温の表示が山間に入ると5~6度とかなり低い、午前10時を過ぎてもこんな状態だから、早朝の冷え込みはさらに低いことだろう。
茶畑を見上げると、まるで、裁縫箱の針山に、待ち針を刺した様な光景にであった。
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両側の斜面がの茶畑が、皆そのように棒が高く立ち、先のほうで、風車のように回っているのもある。
霜が降りるのを防ぐ装置なのだ、上空の空気をかき混ぜるように動かせることによって、霜からお茶を守っている。
一斉に回るのは、早朝の最低気温の出る頃なのだろうかと、栽培の苦労や工夫を思う。
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茶畑の丸みのある美しさは、いつ見てもいい。信楽への道を走る時、後ろに車がなかったら、できるだけゆっくりと景色を楽しみながら行くのが習いになっている。