1年の経つのは早いもので今年の大学の同窓会が、昨日、桜井市方面の人のお世話で、桜井市榛原の美榛苑で行われた。駐車場に咲いた山茶花の花の紅が美しい。
高台にあるこの施設からは、榛原の町並みを見下ろして彼方には、大和の山々が町を囲んでいる。
ロビーのあちこちにある胡蝶欄のおもてなしが温かい。
新しくできた道を走ってきたら、予定していた時間より1時間も早くついて、準備中の幹事さんの次の到着となった。
何度か日帰り温泉入浴に来たことのあるところだが、以前来た時よりリニューアルしてあって、何処も気持ちのよい環境である。
時間つぶしに玄関に出てみた。
山茶花の花があちこちに咲いて冬到来の季節感がある。
桜の葉の紅葉だろうか色づいた木が見える。
この辺りは、山間部にあるので紅葉は、平地より少し早いようだ。
前川佐美雄先生の歌碑が建立されている。
悲しいかな文字は読むことができなかった。
同窓会は楽しい集まりだが、また哀しい訃報に接することもある。
一番元気そうで、一番綺麗で、外国のあちこちに旅行していた友人は今年は帰らぬ人になって、彼女に関わる思い出話の中で語られる人になってしまった。
1昨年の同窓会の時、彼女から貰ったポルトガルのお土産がPCの横に吊るしてあって、メールのやり取りをしたことが今はもう懐かしい思い出となってしまって哀しい。
一人一人近況を話して行く間に、次々と運ばれるお料理が、どれがどの順だったのか画像を見ても分からなくて、それだけ楽しい時間の盛り上がりがあったと言えよう。
懐かしい秋の歌を大きい声で歌い、次回の当番を決めて元気に再会できるように、お互い体には気をつけようと励ましあった、
散会の後、バスで榛原駅まで送ってもらう人に別れを告げて、「湯ったり のんびり みはる温泉」とキャッチフレーズのある温泉に、車で一緒に帰るKちゃんと「いい 湯だなっ!」なんて言いながら、日ごろの忙しい日々から開放されて、心も、体ものんびりしてきた。
「この温もり、朝までありそうやなぁ」と車の中で話し合った。
この健康が来年まで続きますようにと念じながら車を走らせた。