カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

SLに乗って・乗り継いで・面白琵琶一

2011年11月24日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

米原に近づいた頃、左手前方に虹がかかっているのが見えた。
あのあたりは雨なのだろうかと気になったが、米原に着く前にいつの間にか見えなくなっていた。

デジブック 『SL北びわこ号』

沿線の撮影スポットがあるらしく、大勢のカメラマンが待っている。
そういう場所に近づくと、汽笛を鳴らし大サービスの蒸気を吐く。
雲か霧に中のような画像は、そのサービスのお土産のようなものだ。


    

木ノ本から北陸本線で余呉を通り、近江塩津で湖西線に乗り換えて、車で何度も来たマキノから通過する駅名がドライブした時の土地などを思い出し、このような電車で楽に琵琶一するのもいいものだと思った。


うつらうつらとしていて目を覚ました時、左手に琵琶湖が見えていた。
奥琵琶湖では冬型の気圧配置になって空は炭色で、時々雨も降っていたが、ここに来て青空が現れている。
琵琶湖は広いと実感した。



出発点の大津に戻ってきたのは夕方だった。
いろんな線を乗り継いで、琵琶湖一周したといえそうな日だった。
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C56 160 ポニー 北びわこ号

2011年11月23日 | △ 旅 あれこれ ドライブ
2011年11月20日撮影



臨時列車の時刻も分かっているのに、米原駅のホームに立って列車の来る方向を何度も見ながら、わくわくした気持ちで機関車の現れるのを待っていた。
浅井三姉妹ヲヘッドマークにした機関車が、大きな汽笛を挨拶のように鳴らしながら近づいてくる。
白い煙が煙突から出ていたが、曇った空が白いので、煙は写せなかった。



近づくにつれ機関車の下のほうから、白い蒸気が、まるで袴をはいているように、かっこよく出してゆっくりホームに入ってきた。
この機関車に接続する列車に乗る人も、撮影だけのカメラマンもずいぶん多くの人がホームにいつの間にか集まっている。
汽笛と蒸気が音をたてるたびに人の群れから、歓声のようなどよめきが起こる。
鉄道フアンはもとより、SLを追っかけてきたような年代の人も多い。

         

北びわこ周遊観光フォーラムのイベントの一つとして、JRは「SL北びわこ号」を観光シーズンに走らせるイベントの参加であった。
米原駅から、木之本までの区間を乗車して、米原では駅に入ってくる機関車の勇壮な登場を見、木之本駅ではゆっくりと時間を取って機関車の見学を楽しめるように計画されていた。
SLに乗ったのは、米原から木之本までだったが、この日の路線図を見ると、東海道線、琵琶湖線、北陸本線、湖西線、と琵琶湖を一周したような感じの列車旅だった。

乗車中の窓の外のSL撮影の人の様子など、またの機会にUPしたいと思っている。



セピア色に加工した画像の中に、幼いころから私の町を走る機関車とは、慣れ親しんできた思い出が沢山あり、次第にそれらはセピア色になって遠のいていく。

鮮やかなままの記憶よりも、セピア色の記憶の方が、おぼろげなだけに切ないほどの懐かしいものがある。
それが機関車というものに象徴され、白い煙としわがれたような汽笛に呼び覚まされた北びわこの小さな旅であった。
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錦秋の石山寺 2011

2011年11月22日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

何処も今年は紅葉が遅いだろうと、先を急いでいたので、石山寺にお参りするのを、もっとゆっくりした時にと、瀬田川を右に見て通り過ぎようとしていた。
築地塀からせり出している楓と公孫樹の木の色づきに、目が留まって、行き過ぎた場所の無料駐車場に空きを見つけて、車を置いて門前まで歩いて戻った。



境内の参詣道の両脇に、源氏物語灯籠が一帖から順に並んでいる。
その帖の場面が描かれているのを観ながら散策するのも楽しい。
きっと夜には、紅葉のライトアップと共に、足元には源氏絵の世界が優雅に広がってひときわ境内を美しくするのだろうと想像する。


ユルキャラの名前は知らないが、お公家さんの衣装の紫が訪れる人を出迎えている。





受付を通って岩山の横の石段を登るごとに、ここはまさに「錦秋」の景観の中にいる風情をじっくり楽しみながら歩むことができる。
紅葉の木を見つけては切り撮ってきた今までと違って、境内の紅葉にすっかり染まってしまいそうである。


石山寺で源氏物語の構想を練ってあの長編を書いたと言われている、源氏の間が本堂の横にありそこで筆を持つ紫式部の人形が、少し憂いを含んだ表情で語りかけているように見える。
周りの紅葉が、朱色ではなく、いくらか紫がかっているのが、内掛けとと同じような日本画的な色調で面白い。


    

気温が低くきりっとした気持ちで散策する境内の何処も、この秋の最後を全山紅葉の自然の装飾が素晴らしい。
足元の落ち葉も、空に向かう細い枝先も、水面に映る木の影さえ、みんなみんな美しい。



「帰り道」と書かれた石段を紅葉の下をくぐるように降りていった。
通り過ぎないで、観音様にお参りできたことが、この美しい時のご縁をいただけたようで嬉しい1日の始まりだった。
 20日・21日 19108歩
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あしびの会 大学同窓会

2011年11月19日 | ちょっとおでかけ

1年の経つのは早いもので今年の大学の同窓会が、昨日、桜井市方面の人のお世話で、桜井市榛原の美榛苑で行われた。駐車場に咲いた山茶花の花の紅が美しい。
高台にあるこの施設からは、榛原の町並みを見下ろして彼方には、大和の山々が町を囲んでいる。


ロビーのあちこちにある胡蝶欄のおもてなしが温かい。




新しくできた道を走ってきたら、予定していた時間より1時間も早くついて、準備中の幹事さんの次の到着となった。


何度か日帰り温泉入浴に来たことのあるところだが、以前来た時よりリニューアルしてあって、何処も気持ちのよい環境である。



時間つぶしに玄関に出てみた。
山茶花の花があちこちに咲いて冬到来の季節感がある。
桜の葉の紅葉だろうか色づいた木が見える。
この辺りは、山間部にあるので紅葉は、平地より少し早いようだ。
前川佐美雄先生の歌碑が建立されている。
悲しいかな文字は読むことができなかった。



同窓会は楽しい集まりだが、また哀しい訃報に接することもある。
一番元気そうで、一番綺麗で、外国のあちこちに旅行していた友人は今年は帰らぬ人になって、彼女に関わる思い出話の中で語られる人になってしまった。
1昨年の同窓会の時、彼女から貰ったポルトガルのお土産がPCの横に吊るしてあって、メールのやり取りをしたことが今はもう懐かしい思い出となってしまって哀しい。

一人一人近況を話して行く間に、次々と運ばれるお料理が、どれがどの順だったのか画像を見ても分からなくて、それだけ楽しい時間の盛り上がりがあったと言えよう。
懐かしい秋の歌を大きい声で歌い、次回の当番を決めて元気に再会できるように、お互い体には気をつけようと励ましあった、


散会の後、バスで榛原駅まで送ってもらう人に別れを告げて、「湯ったり のんびり みはる温泉」とキャッチフレーズのある温泉に、車で一緒に帰るKちゃんと「いい 湯だなっ!」なんて言いながら、日ごろの忙しい日々から開放されて、心も、体ものんびりしてきた。
「この温もり、朝までありそうやなぁ」と車の中で話し合った。

この健康が来年まで続きますようにと念じながら車を走らせた。

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明日香 棚田の案山子 後日談

2011年11月17日 | ☆ ふるさと・大和

明日香稲淵の棚田の案山子コンテストから、季節が進んだ分、家族の絆案山子の輪の向こうに、赤い柿のみが沢山なっている。
コンテストの結果と、刈り取りの済んだ稲田の積み藁や、はざ乾しの棚田を見たくて、明日香へ行ったのが、もう少し前のことだった。



稲淵の里には、案山子コンテストの出品作品の写真が並んでいた。



「花嫁行列」最優秀賞を取っていた。




私が感動した「68時間ぶりの救出」は優秀賞に選ばれていた。
コンテストは、その日に訪れた人の投票によって決まるので、多くの人の心を打った作品だったのだと思う。

この作品には後日談がある。
この案山子を作ったグループのうちの一人の人が話してくれたことである。
賞品にはお米(キロ数は、そのとき聞いたのに忘れてしまった)を貰ったそうである。
それを精米して、このとき68時間ぶりに自衛隊の方に救出された、彩花ちゃんのもとへ贈ったそうである。
新聞の記事を頼りに多くの人のお世話になりながら、案山子の作者の気持ちが、彩花ちゃんの家庭に届けられたことは、今年のテーマであった「絆」が、明日香の地と彩花ちゃんの住む地と繫がり、心の絆も結ばれたことだろうと思った。
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