Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

叔母さんを訪ねる友人

2018年10月21日 | 人生・幸せ・老い・お付き合い
友人は、介護施設に入居している、ご主人の叔母さん(90歳)を時折訪ねます。
私は、義理の叔母を訪ねる友人のことを「とても心優しい人だなぁ」と思っていました。


先日久し振りに友人に会いました。

「施設に入っていらっしゃる叔母さんはお元気にされてる?」と、私。

「それがね、最近は訪ねてないの。」と、友人。


足が遠のいている理由を友人はこう語りました。

ずっと、ちょっとしたお菓子を持って、お喋りに行っていたのだけれど、この頃、行っても、叔母さんは「『はやく迎えに来てや』とおとうちゃんに言ってるのよ」とか、「長く生きすぎたわ」とかばかり言うのよ。
そう言われるとどう返事したらいいのか、困ってしまってね。
叔母さんは変化のない生活だから、新しい出来事もないから、話題がないのはわかるんだけれどね。
そんなことを語らせることになる、私の訪問は叔母さんにとっては辛いんじゃないかしらと思い初めて…。

返事のしようのない愚痴を聞くのは、辛いものです。
それを語る本人はもっと辛いのでしょうけれど、そればかり聞いていると本当にしんどくなってきます。
足が遠のくのもよくわかります。

老いとは切ないものです。






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