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「やきものの模様-動植物を中心に-Design of ceramics -focusing on animals and plants-」で学んだこと

2022年02月22日 | 雑文

桃の花のピンク色がきれいです。

   

桜や梅はよく見る花ですが、桃は珍しいように思いました。

 

 

兵庫陶芸美術館の「やきものの模様-動植物を中心に-Design of ceramics -focusing on animals and plants-」で学んだことあれこれ。

 

1. 今回も「見込み」という言葉が説明書きにありましたが、これは201605に獲得した言葉です。

 

2. 「イッチン」

イッチンとは、スポイトの中に泥漿(粘土を水で熔いたもの)や釉薬を入れて、絞り出しながら線や図柄を描く技法だそうな。

※201611には「いっちん盛り」という言葉を知りました。

 

3. 壺(つぼ)と甕(かめ)

手前の作品が17番     かめです 

中央の作品が16番  つぼです

 

英語では、共に「jar」と表記されていました。

「甕」は「かめ」と読むのですかぁ!!

口がすぼんでいるのが「壺」で、口が大きいのが「甕」のようです。

そういえば、おばあちゃんちには大きな水がめがあったような記憶が微かにあります。

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★精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典

か【甕・瓮】
〔語素〕 (「け(笥)」の変化した語か) 飲食物を盛る器。形状、材質などには関係なく容器類の総称として、上代に用いられた。「ひらか(平瓮)」「みか(甕)」

たしらか【甕】
〔名〕 天皇の祭具の一つ。手を洗うための水を入れる素焼のかめ。

*儀式(872)三「水部一人執二多志良加一」

み‐か【甕】
〔名〕 (「み」は接頭語あるいは「水」の意か。「か」は飲食物を盛る器) 大きなかめ。水や酒を貯えたり、酒をかもしたりするのに用いた。もたい。みかわ。

*大智度論平安初期点(850頃か)一七「蜜を毒の甕(ミカ)に塗るがごとし」

みか‐わ【甕】
〔名〕 (「わ」は「輪」で円形のものの意か) =みか(甕)

*延喜式(927)祝詞(出雲板訓)「天の??和(ミカワ)に斎(い)みこもりて」

もたい もたひ 【瓮・甕・罇】
〔名〕 酒を入れる器。もたえ。

*書紀(720)推古二五年六月(岩崎本室町時代訓)「出雲国言さく、神戸の郡に瓜有り大きさ缶(モタヒ)(〈別訓〉ほとき)の如し」

かめ【瓶・甕】
〔名〕

① 底を深く、内を広く作った土製・陶磁製、または、金属製の器。

*播磨風土記(715頃)印南「瓶の酒を馬の尻に着けて、家地を求(ま)ぎ行きしに」

*宇治拾遺(1221頃)一〇「酢、酒、塩入(いり)たる瓶どもなめりと見ゆる、あまた置きたり」

② 酒を入れて杯につぐ器。とっくり。瓶子(へいじ)。〔十巻本和名抄(934頃)〕

③ 花をいけるかめ。花がめ。かびん。

*伊勢物語(10C前)一〇一「なさけある人にて、かめに花をさせり」

 

4. かきおこし

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精選版 日本国語大辞典
かき‐おこし【書起】 〔名〕

① 書き始め。書き出し。起筆。

*啾々吟(1953)〈松本清張〉七「と、いう風な書き起しであったが」

描線の上に彩色をほどこして塗りつぶしたあと、その上に墨か絵の具で線をはっきりと書きいれること。また、その線。

③ 歌舞伎の舞台装置で、背景の絵に隈(くま)を強く入れて、立体的に書いたもの。

*歌舞伎・陬蓬莱曾我(1811)四立「本舞台、三間の間、向う一面打抜き、浮画(うきゑ)の書き起し」

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