家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

倒れそうなコナラ

2017-03-16 18:59:57 | Weblog
コナラ林の中に穴だらけのものを見つけた。

ドリルで空けたようなきれいな穴が樹のいたるところに空けられている。

あまりに多くの穴が空けられたため一部分の樹皮が取れてしまっている箇所もある。

「このブンだと倒れるぞ」と直感した。

運悪くイチバン道路寄りの樹だ。

探したら、もう一本もやられていた。

2本切り倒した。

玉切りしたコナラを薪用に割った。

すると中から幼虫が出てきた。

何本か割っていくと続々と幼虫が出てきた。

動きは悪いが、ちゃんと生きていて隠れようとする。

全部で21匹いた。

大きなものは8センチある。

なおも割っていくとカミキリムシの成虫が隠れていた。

穴から出そうとしたら頭が取れてしまったが大きなやつだ。

帰宅するとき、この幼虫たちを庭石の上に置いていった。

鳥の餌になればいいと思ったのだ。

帰宅してから撮った写真を調べてみた。

シロスジカミキリであるらしい。

大きなカミキリムシで、その名の通り背中に白い筋がある。

交尾を終えたメスが樹の低いところにやってきて穴を開けて産卵する。

横に移動しながら次々と産卵する。

幼虫は孵化した後樹の中を食って3~4年で成虫になるという。

大きいものと小さいものがいたのは年数の差だと分かった。

成虫がいたことも理解できた。

翌々日見に行ってみたら、ほとんどの幼虫が生き残っていた。

この低い気温の中で樹に隠れることもなく食べる物もなくても生きていた。

鳥は食べなかったようだ。

「じゃあ私がいただきます」ということはない。

ティッシュで包んで薪ストーブに中に放り込んだ。

徐々に死に向けて弱っていくより、鳥が食べないのなら一気にと考えた。

売り物になるのなら飼っておくのだが。