「こんにちわッ、テディちゃでス!
のーもあッゆきやこんこんッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!強風もNO!)
こんにちは、ネーさです。
成人式のお支度真っ最中の方々には、
どうぞ温暖な天候と平穏な祝日を。
そうでない方々には、充実の読書タイムを。
さあ、連休直前の本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

―― 殺人犯はそこにいる ――
著者は清水潔(しみず・きよし)さん、2013年12月に発行されました。
『隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』と副題が付されています。
活字マニアの皆さまは、おそらく、
とうにこの御本の評判を耳にしておいででしょうが……
「ものすごいィ~のんふぃくしょんッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:書評も高評価!)
ええ、そうなんです、その通りなんです。
だからこそ、私ネーさ、どうしたらいいのか分かりません。
この御本と、どう折り合いを付ければよいのか、わからないんです。
だって、ノンフィクションなんですよ?
小さな女の子が、5人も被害に遭っている大事件なんですよ?
普通ならフィクション作品の中の出来事でしょう、
こういうのは。
子どもが行方不明になって、
大事件に発展して、
結果は悲劇的……などという事態は、
フィクションの中でしか
起こってはいけないこと、なんです。
でもこれは、絵空事では、まったく無かった……。
「そもそもはァ、れんぞくじけんでもォ、なかッたでス!」
「がるぐるるるるっる!」(←訳:誰も気付かなかった!)
2007年、6月。
著者・清水さんは、
誰も気付かなかった事実に気付きました。
日本テレビ報道局に所属する清水さんは
報道特番の企画に加わり、
《未解決事件》の資料調査を行っていたのですが。
群馬県で起こった幼女誘拐事件?
隣の栃木県でも類似した事件が起きているんだな?
いや違う、
隣県というには、近過ぎる……?
隣りの市、じゃないか!
「ならばァ、これはッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:連続する事件だ!)
現在であれば、そう言い切れます。
けれど、2007年当時、
そう思った人は清水さん以外にいたかどうか……
そこには、壁がありました。
事件はもう解決しているものと皆に誤解させる壁が。
「はんにんはァ、たいほッされてたッ??」
「がるるる!」(←訳:刑も確定!)
容疑者は逮捕され、送検。
有罪の判決が出て、身柄は刑務所の内。
そう、犯人は捕まっていて、事件は解決しているはずで……
でも。
それが、冤罪だったなら。
犯人とされている人が、無実なら。
「なんというゥ、たかいィかべッ!」
「ぐるるるるるぅ!」(←訳:超えられないぃ!)
いわゆる《足利事件》。
その裏側どころか真裏で走り回って事件と格闘していたのが、
著者・清水さんでした。
私は記者だ。
誰かの利害のために取材したり書いたりはしない。
御本の本文でこう記しながらも、
清水さんと彼のチームは、
やはりたぶん、“誰かのために”
睡眠時間を削り、靴底を減らし、取材を続けます。
高い壁を、超えるべく。
「だからァ、かなしいィでス!」
「がるるぐる!」(←訳:怒るのです!)
この御本を読んで、理系の活字マニアさんは怒り狂うかもしれません。
正確でなくてはならない分析の鑑定結果が
どうしてこうなる?
こんないい加減な分析の結果で
人間の運命を決定するとは、どういうことだ?
「ゆるしてェいいのかッ?」
「ぐるるる!」(←訳:よくない!)
殺人犯はそこにいる。
逮捕されず、監視もされず、
周囲から警戒されることもなく。
それで、いいのか?
――そんな事実と、
折り合いをつける方法は、あるのでしょうか。
ただただ祈りながら、
事件が解決される日が来ることを願います。
すべての活字マニアさんが、
いえ、私たち皆が読むべき、読まなくてはならない一冊です。
どうか、一読を。
のーもあッゆきやこんこんッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!強風もNO!)
こんにちは、ネーさです。
成人式のお支度真っ最中の方々には、
どうぞ温暖な天候と平穏な祝日を。
そうでない方々には、充実の読書タイムを。
さあ、連休直前の本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

―― 殺人犯はそこにいる ――
著者は清水潔(しみず・きよし)さん、2013年12月に発行されました。
『隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』と副題が付されています。
活字マニアの皆さまは、おそらく、
とうにこの御本の評判を耳にしておいででしょうが……
「ものすごいィ~のんふぃくしょんッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:書評も高評価!)
ええ、そうなんです、その通りなんです。
だからこそ、私ネーさ、どうしたらいいのか分かりません。
この御本と、どう折り合いを付ければよいのか、わからないんです。
だって、ノンフィクションなんですよ?
小さな女の子が、5人も被害に遭っている大事件なんですよ?
普通ならフィクション作品の中の出来事でしょう、
こういうのは。
子どもが行方不明になって、
大事件に発展して、
結果は悲劇的……などという事態は、
フィクションの中でしか
起こってはいけないこと、なんです。
でもこれは、絵空事では、まったく無かった……。
「そもそもはァ、れんぞくじけんでもォ、なかッたでス!」
「がるぐるるるるっる!」(←訳:誰も気付かなかった!)
2007年、6月。
著者・清水さんは、
誰も気付かなかった事実に気付きました。
日本テレビ報道局に所属する清水さんは
報道特番の企画に加わり、
《未解決事件》の資料調査を行っていたのですが。
群馬県で起こった幼女誘拐事件?
隣の栃木県でも類似した事件が起きているんだな?
いや違う、
隣県というには、近過ぎる……?
隣りの市、じゃないか!
「ならばァ、これはッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:連続する事件だ!)
現在であれば、そう言い切れます。
けれど、2007年当時、
そう思った人は清水さん以外にいたかどうか……
そこには、壁がありました。
事件はもう解決しているものと皆に誤解させる壁が。
「はんにんはァ、たいほッされてたッ??」
「がるるる!」(←訳:刑も確定!)
容疑者は逮捕され、送検。
有罪の判決が出て、身柄は刑務所の内。
そう、犯人は捕まっていて、事件は解決しているはずで……
でも。
それが、冤罪だったなら。
犯人とされている人が、無実なら。
「なんというゥ、たかいィかべッ!」
「ぐるるるるるぅ!」(←訳:超えられないぃ!)
いわゆる《足利事件》。
その裏側どころか真裏で走り回って事件と格闘していたのが、
著者・清水さんでした。
私は記者だ。
誰かの利害のために取材したり書いたりはしない。
御本の本文でこう記しながらも、
清水さんと彼のチームは、
やはりたぶん、“誰かのために”
睡眠時間を削り、靴底を減らし、取材を続けます。
高い壁を、超えるべく。
「だからァ、かなしいィでス!」
「がるるぐる!」(←訳:怒るのです!)
この御本を読んで、理系の活字マニアさんは怒り狂うかもしれません。
正確でなくてはならない分析の鑑定結果が
どうしてこうなる?
こんないい加減な分析の結果で
人間の運命を決定するとは、どういうことだ?
「ゆるしてェいいのかッ?」
「ぐるるる!」(←訳:よくない!)
殺人犯はそこにいる。
逮捕されず、監視もされず、
周囲から警戒されることもなく。
それで、いいのか?
――そんな事実と、
折り合いをつける方法は、あるのでしょうか。
ただただ祈りながら、
事件が解決される日が来ることを願います。
すべての活字マニアさんが、
いえ、私たち皆が読むべき、読まなくてはならない一冊です。
どうか、一読を。