テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

魅惑の知力!

2015-01-08 21:38:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やッとォ、きましたでス!」
「がるる!ぐるるぅ~!」(←訳:虎です!今年初ぅ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 年頭の読書タイムではノンフィクション作品を取り上げましたが、
 本日ご紹介いたしますのは待望のフィクション作品ですよ♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



        ―― ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 ――



 著者はポール・アダムさん、原著は2009年に、日本語版は2014年11月に発行されました。
 英語原題『PAGANINI'S GHOST』、
 『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続く、
 伊クレモナ在住のヴァイオリン職人ジョヴァンニ・カスティリョーネさんを
 主人公とする音楽ミステリのシリーズ第二作です~♪

「あはァ! くれもなのォ、おじさんッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:待望の再登場!)

 《2014 BEST BOOK》の一冊としてもオススメした
 『ヴァイオリン職人の探求と推理』では、
 ジョヴァンニ(愛称ジャンニ)さん、
 音楽をあまり知らない人でもその名だけは知っている
 ストラディヴァリウスの製作者・ストラディヴァリさんの謎と取り組みました。

 そして、こちらの御本では、
 音楽をあまり知らない人には……やっぱり知られてない、かしら?

 ニコロ・パガニーニさん、って?

「にころさんッ??」
「がるるぐるるがるるるる?」(←訳:聞いたことはあるような?)

 パガニーニさんは実在の、また伝説のヴァイオリン奏者(1782~1840)。

 いかなる難曲をも天使のように弾きこなし、
 その超絶技巧は悪魔と取引して得たものだと
 同時代の人びとに本気で考えさせたほど、
 抜きんでた存在でした。

 悪魔と取引した者の埋葬許可など出せん!って
 没後でさえも教会とトラブル起こしちゃったんですから、
 とにかくもう、
 “悪魔的なヴァイオリン弾き”イコール“パガニーニさん”
 という図式は根強かったんですね。

「まさかァ~ほんもののォ~…?」
「ぐるっ??」(←訳:悪魔っ??)

 なワケはなく、現在、パガニーニさんは
 生地ジェノヴァの墓地で安らかに眠っています。

 しかし、パガニーニさんの相棒さんは、
 21世紀のいまも元気に活躍中!

「ええッ? あいぼうさんッ???」
「がるるっ?」(←訳:それ誰っ?)

 その相棒さんこそ、
 《イル・カノーネ(大砲)》と名付けられた、
 パガニーニさんが最も愛したヴァイオリン――
 グァルネリ・“デル・ジュス”作の名品。

 ストラデヴァリさんの作品に優るとも劣らない、
 イタリアの至宝なのです。

 ひょんなことから、
 職人ジャンニさんのアトリエへ
 至宝《イル・カノーネ》が運ばれて来て、

「うききッ♪ でたなッ、おじさんッ!」
「ぐるる!」(←訳:真打ち!)

 徐々に、ヴァイオリンを取り巻く謎、
 パガニーニさんの遺した謎に、
 長い月日を経て光が当たり始めます。

 昔の謎、現代の謎、
 増えてゆく謎の中心にあるのは……?

「おじさんのォ、めいすいりィ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:華麗な解決希望!)

 ミステリ好きさん、音楽好きさんに
 心からおすすめする魅惑のワルツならぬ魅惑の知力!
 今週末&祝日の読書タイムに、
 ぜひ一読くださいね~♪♪
 
 
 

 
コメント
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