テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ほかほかの、使い走りLIFE!

2015-01-30 21:23:16 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪あッたかいィんだからァ~♪」
「がるる!ぐっるる~♪」(←訳:虎です!あったか~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 雪だ、みぞれだ、道路が凍る~と今日は厳しい寒さでしたね。
 でも読書タイムは、あったか♪で行きましょう。
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~!

  



           ―― 神様の御用人 2 ――



 著者は浅葉なつ さん、2014年5月に発行されました。
 以前に御紹介しました『神様の御用人』の続編であり、
 好評シリーズの第二作!

「ぶたいはァ、きょうとォ、でスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:冬の京都!)

 冒頭に収録されている第一話、
 いえ、一柱――あ、柱とは、神様の数え方、なんですよ。
 神様を数える際は、一柱、二柱……と数えるのですが、
 その一柱は、ちょうど一月下旬の
 寒~い京都の街角から始まります。

 ドラッグストアの店頭、
 入浴剤のコーナー前で、
 う~んう~んと悩む青年がひとり。

「おッ! このォおにいさんはッ!」
「がるるぐる~!」(←訳:御用人さん~!)

 神様がたの用事を言いつかる御用人こと、
 早い話が神様がたの使い走り、
 萩原良彦(はぎわら・よしひこ)くん、24歳。

 入浴剤を相手に、
 良彦くん、何をそんなに悩んでいるのかというと。

    ―― 湯に浸かりたい ――

「ふァッ?」
「ぐるっ?」

 心の芯までほどけるような湯に浸かりたい。

 と、少彦名神(すくなひこなのかみ)さまは
 良彦くんに打ち明けたのでした。

 昔むかし、
 神代(かみよ)の昔の思い出……
 あったかな温泉に身を浸したときの記憶。
 あの心地よさ、ぬくもりを、
 もう一度!

「それならァ、わきゃりまスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:温泉すてき!)

 神様を満足させる温泉。

 どうもそれは、
 お店で売ってる入浴剤とは違うんじゃないか、って
 気がいたしますね。
 少彦名神さまの求めるお湯は、
 どこにあるんでしょう……?

「ぜんこくゥすみずみまでェ~」
「ぐるるるるっ!」(←訳:探してみよっ!)

 良彦くんに次々と言いつけられる
 さまざまな神様のさまざまな御用は、
 あったかくもあり、
 ヒンヤリもさせられたり、
 八百万の神様がたは
 性格も八百万です。

 そして、人間の方も、
 意外に意外な事情を抱えている者がいて……?

「おほゥ? こんどはァ~?」
「がるるぐるがる?」(←訳:人間の悩み解決?)

 まだまだ続きそうな良彦くんの御用務め、
 現在、第三作も刊行されているちょこっとミステリアスな連作ファンタジーは
 全活字マニアさんにおすすめですよ。
 くろのくろ さんによる表紙画も素晴らしいので、
 皆さま、ぜひ一読&一覧を!



コメント
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