テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふかふか、もふもふの、《謎》。

2015-08-07 21:49:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ! にゅーすゥでスよゥ!」
「がるる!ぐるがるー!」(←訳:虎です!これ見てー!)

 こんにちは、ネーさです。
 えっ?なになに?あ、ディノスさんからメルマガが来ていて……
 んまぁ!《となりのトトロ》ぬいぐるみをシュタイフ社が制作?
 可愛いわー!
 お値段¥45,360(税込)も凄いわー!
 これは本日の読書タイムの主役さんに報告しないとね♪
 という次第で、こちらを、どうぞ~! 

  



          ―― 回想のぬいぐるみ警部 ――



 著者は西澤保彦(にしざわ・やすひこ)さん、2015年6月に発行されました。
 はい! ぬいぐるみ愛を語らせたらこの御方!ですよ。
 シリーズ前作『ぬいぐるみ警部の帰還』で
 ミステリ好きな活字マニア諸氏を魅了した
 音無美紀(おとなし・よしき)警部です~♪

「ぼくらのォ、ともだちィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:大の理解者!)

 音無警部、
 まさに《ぬいぐるみの友》でございます。

 眉目秀麗、頭脳明晰、しかもエリート、ですのに、
 殺風景な事件の現場に
 キュートなぬいぐるみちゃんが居合わせようものなら、
 警部さん、そわそわし始めちゃいます。
 その上、ぬいぐるみが事件の謎に絡んできたりしたら、
 平常心ではいられません。

    こんなにかわいい子を犯罪に巻き込もうとするなんて!

 と、その心は嘆きに震えるのでした。

「いいぞッ、けいぶさんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:討つべし巨悪!)

 音無警部の心情に共鳴した方々は多かったのでしょう。
 著者・西澤さんも『あとがき』で

    一冊で打ち止めのつもりだった――

 そう述べておられますが、
 めでたくもシリーズ再開となりました。
 さあ、こちらの新作でも
 警部さんにモフモフっと謎を解いていただきましょう♪

 まずは御本冒頭の第一話、
 『パンダ、拒んだ』から!

「……ぱんだァ??」
「……ぐるる?」(←訳:……拒んだ?)
「だじゃれェ、でスかッ???」

 音無警部、事件現場で首をひねっています。
 彼が持っているのは、
 特大のダンボール箱。

 宅配便で発送する直前だったか、と思われる、
 ダンボール箱の伝票の品名欄には、
 《ぬいぐるみ》の字が。

「わほゥ!」
「がるっ!」(←訳:出たっ!)

 箱の中身は、
 いえ、音無警部的に表現するなら、
 箱の中にいたのは、
 確かに、ぬいぐるみの子がひとり。

 そうとなれば、警部の頭脳は高速回転したします。

 ここで、何が起こったのか?
 否、何が起ころうとしていたのか?

「ぬいぐるみィたちのォ、ためにィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:事件解決を!)

 警部さんはもとより、
 部下の刑事さんたちもみな個性豊か、
 被害者さんも加害者にも強烈キャラが揃ってますが、
 ぬいぐるみ好きな方々には
 楽しくてたまらない一冊です♪

 もちろん、《謎》の本気度合いも強烈ですから、
 ミステリ好きさんにもおすすめですよ。

「ぬいぐるみィたちのォ、ためにィ!」
「がるる!」(←訳:読破を!)

 短編5作から成る本格推理作品、
 ぜひ一読してくださいな。
 
 

コメント
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