「こんにちわッ、テディちゃでス!
もうそろそろぉ、おわりィかなァ~?」
「がるる!ぐーるるがるる!」(←訳:虎です!シーズン的にね!)
こんにちは、ネーさです。
日本の各地で行われる《夏まつり》も、
今週末あたりで一段落、でしょうかしら?
本日の読書タイムは、
お祭り!
と聞くと体温が上がっちゃう祭り好きさんにもおすすめの、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
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―― 絵画史料が語る祇園祭 ――
著者は河内将芳(かわうち・まさよし)さん、2015年7月に発行されました。
『戦国期 祇園祭礼の様相』と副題が付されています。
「わはァ♪ ぎおんまつりィ~♪」
「ぐるがるるっ!」(←訳:京都ですねっ!)
今年2015年の祇園祭は、
台風の影響による荒天で
前祭巡行は雨に見舞われ、
しかし後祭巡行は打って変わった好天だったことも
話題になりましたね。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、
日本の三大祭のひとつ――
祇園祭。
この御本は、昔むかしの祇園祭のありようを探る
ノンフィクション作品です。
「えッとォ~、そもそもォ~」
「がるるるぐるるる?」(←訳:祇園祭の始まりは?)
古い呼び方でいえば『祇園会(ぎおんえ)』。
その歴史は、諸説ありますが、
天延二年(974年)の6月14日に行われた
『御霊会(ごりょうえ)』であったと謂われています。
生まれたばかりの『御霊会』と
現在の『祇園祭』、
もろもろの違いがあるのは当然でしょうけれど、
どんな変化があったのか?
時代によって、大きな差違があったのだろうか?
という疑問を、
御本の著者・河内さんは
或る絵画史料をもとに
解いてゆこうと試みます。
「かいがしりょうゥ? というとォ~?」
「ぐるがる?」(←訳:絵巻とか?)
いえ、絵巻ではないんです。
それは、屏風。
洛中洛外図屏風、というものです。
「むッ! きいたことォ、ありまスッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:きんきら屏風だ!)
『歴博甲本洛中洛外図屏風』こと
国立歴史民俗博物館所蔵の、甲本洛中洛外図屏風。
『上杉本洛中洛外図屏風』こと
米沢市上杉博物館所蔵の、洛中洛外図。
そして、サントリー美術館所蔵の、
『日吉山王(ひえさんのう)・祇園祭礼図屏風』。
これら3点の、貴重な文化財が
昔日の祇園祭の在り様を語ってくれるのです。
「びょうぶのォ、なかにィ、おまつりィがッ?」
「ぐるるるるる?」(←訳:描かれてたの?)
洛中洛外図は、“京都のガイドマップ”であり、
“京都名物&歴史ガイド”でもありました。
つまり、描き手さんは、
意図して屏風の中に描き込んだのです。
《これが京都だ!》的な、
細々した情報と歴史ネタを、びっしりと緻密に。
そこで、3点の屏風を較べてみれば、
祇園祭の変容の歴史もまた見えてくる――
「ふむむゥ、むかしといまとではァ~」
「がっるるぐっるるぅ!」(←訳:けっこう違ってるぅ!)
山鉾巡行が目立ってあいまう現代の祇園祭と、
神輿渡御が重要であったかつての祇園祭。
著者・河内さんは、室町~戦国時代の祇園祭を中心に
祭礼の変容を明らかにしてゆきます。
祭り見物のギャラリーさんたちの移り変わり、
京都の町の歴史、
将軍さんたちと祭礼のかかわり、など
マニアな歴史好きさんは
必見必読の『史料』ですよ。
「きょうとォ~だいすきなァおかたもッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:読んでみよう!)
ちょっとカタめな歴史本ですが、
日本史好きさん、ぜひ!!
もうそろそろぉ、おわりィかなァ~?」
「がるる!ぐーるるがるる!」(←訳:虎です!シーズン的にね!)
こんにちは、ネーさです。
日本の各地で行われる《夏まつり》も、
今週末あたりで一段落、でしょうかしら?
本日の読書タイムは、
お祭り!
と聞くと体温が上がっちゃう祭り好きさんにもおすすめの、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― 絵画史料が語る祇園祭 ――
著者は河内将芳(かわうち・まさよし)さん、2015年7月に発行されました。
『戦国期 祇園祭礼の様相』と副題が付されています。
「わはァ♪ ぎおんまつりィ~♪」
「ぐるがるるっ!」(←訳:京都ですねっ!)
今年2015年の祇園祭は、
台風の影響による荒天で
前祭巡行は雨に見舞われ、
しかし後祭巡行は打って変わった好天だったことも
話題になりましたね。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、
日本の三大祭のひとつ――
祇園祭。
この御本は、昔むかしの祇園祭のありようを探る
ノンフィクション作品です。
「えッとォ~、そもそもォ~」
「がるるるぐるるる?」(←訳:祇園祭の始まりは?)
古い呼び方でいえば『祇園会(ぎおんえ)』。
その歴史は、諸説ありますが、
天延二年(974年)の6月14日に行われた
『御霊会(ごりょうえ)』であったと謂われています。
生まれたばかりの『御霊会』と
現在の『祇園祭』、
もろもろの違いがあるのは当然でしょうけれど、
どんな変化があったのか?
時代によって、大きな差違があったのだろうか?
という疑問を、
御本の著者・河内さんは
或る絵画史料をもとに
解いてゆこうと試みます。
「かいがしりょうゥ? というとォ~?」
「ぐるがる?」(←訳:絵巻とか?)
いえ、絵巻ではないんです。
それは、屏風。
洛中洛外図屏風、というものです。
「むッ! きいたことォ、ありまスッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:きんきら屏風だ!)
『歴博甲本洛中洛外図屏風』こと
国立歴史民俗博物館所蔵の、甲本洛中洛外図屏風。
『上杉本洛中洛外図屏風』こと
米沢市上杉博物館所蔵の、洛中洛外図。
そして、サントリー美術館所蔵の、
『日吉山王(ひえさんのう)・祇園祭礼図屏風』。
これら3点の、貴重な文化財が
昔日の祇園祭の在り様を語ってくれるのです。
「びょうぶのォ、なかにィ、おまつりィがッ?」
「ぐるるるるる?」(←訳:描かれてたの?)
洛中洛外図は、“京都のガイドマップ”であり、
“京都名物&歴史ガイド”でもありました。
つまり、描き手さんは、
意図して屏風の中に描き込んだのです。
《これが京都だ!》的な、
細々した情報と歴史ネタを、びっしりと緻密に。
そこで、3点の屏風を較べてみれば、
祇園祭の変容の歴史もまた見えてくる――
「ふむむゥ、むかしといまとではァ~」
「がっるるぐっるるぅ!」(←訳:けっこう違ってるぅ!)
山鉾巡行が目立ってあいまう現代の祇園祭と、
神輿渡御が重要であったかつての祇園祭。
著者・河内さんは、室町~戦国時代の祇園祭を中心に
祭礼の変容を明らかにしてゆきます。
祭り見物のギャラリーさんたちの移り変わり、
京都の町の歴史、
将軍さんたちと祭礼のかかわり、など
マニアな歴史好きさんは
必見必読の『史料』ですよ。
「きょうとォ~だいすきなァおかたもッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:読んでみよう!)
ちょっとカタめな歴史本ですが、
日本史好きさん、ぜひ!!