「こんにちわゥ~、テディちゃでスゥ~!
うふゥ、さむいィでスゥ~!」
「がるる!ぐるがるぅ!」(←訳:虎です!冷夏だよぅ!)
こんにちは、ネーさです。
明るく楽しい夏休み!のはずが、いつの間にか冷夏に?
ちょこっと切ない8月の終わりの読書タイムは、
秋めく季節に相応しいアート評論を、どうぞ~♪
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―― 思いがけない日本美術史 ――
著者は黒田泰三(くろだ・たいぞう)さん、2015年5月に発行されました。
前回記事では二大巨匠の美人画展覧会を御紹介したのですけれど、
こちらは、近年人気が高まる一方の
日本美術を論ずる新書本です。
「おもいがけないィ、というとォ??」
「ぐるるがるるぐる?」(←訳:異端の美術史かな?)
御本の題名にある“思いがけない”とは、
著者・黒田さんの或る経験に由来するものです。
日本近世絵画史を専門とする黒田さんは、
出光美術館の理事・学芸部長さんでもあり、
2014年4月~6月にかけて開催された
《日本絵画の魅惑展》の企画者も務めました。
そして、展覧会の会期中に
作品を熟知する学芸員ならではの解説を
お客さまに披露したところ、
たいへん好評だった、というのです。
「ならではのォ、かいせつゥ??」
「がるるるるるぐるる?」(←訳:専門用語羅列ですか?)
黒田さんが心掛けたのは、
従来の美術史的評価とはやや異なる見方、
いままであまり注目されてこなかった
意外な視座からの作品観賞、でした。
そんな“意外な見方”線上から
日本美術史を見直し、
あらためて日本美術の面白さを追求したのが
この御本です。
「ゆうめいなァ、さくひんもォ~」
「ぐるる!」(←訳:再検証!)
内容は、
第一章《人間を描く》
第二章《動・植物を描く》
第三章《風景を描く》
第四章《目に見えないモノを描く》
と、大きく四つの章に分けられ、
絵巻、屏風、文人画、水墨画……等々、
様々な作品への考察が収録されていますが、
特に注力されているのは、
長谷川等伯さんの業績、でしょうか。
「ふァいッ! テディちゃ、しッてるでス!
まつばやしィ、なのでス!」
「がるるるるるぐるるる!」(←訳:松林図屏風の画師さん!)
観る者をたちまちとりこにする、
桃山時代の画家・長谷川等伯(はせがわ・とうはく)さん。
その等伯さんが、
江戸時代の初めには忘れ去られていたのは
どういう理由があったのか。
忘れられ、いえ、ほとんど潰されるところだった等伯さんの作品が
かろうじて後世に伝えられたのには、
どのような経緯があったのか。
等伯さんの斬新性、
創作の機微を想う黒田さんの文章は、
《松柏図屏風》を目にしたことのある人のこころを
ぞくり、と波立たせるに違いありません。
「するどいィぶんせきィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:それでいて優しい!)
日本美術好きな御方、
日本史好きな御方にもおすすめの一冊です。
美術館へお出掛けする際の、
予習&復習にも、ぜひ♪
うふゥ、さむいィでスゥ~!」
「がるる!ぐるがるぅ!」(←訳:虎です!冷夏だよぅ!)
こんにちは、ネーさです。
明るく楽しい夏休み!のはずが、いつの間にか冷夏に?
ちょこっと切ない8月の終わりの読書タイムは、
秋めく季節に相応しいアート評論を、どうぞ~♪
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―― 思いがけない日本美術史 ――
著者は黒田泰三(くろだ・たいぞう)さん、2015年5月に発行されました。
前回記事では二大巨匠の美人画展覧会を御紹介したのですけれど、
こちらは、近年人気が高まる一方の
日本美術を論ずる新書本です。
「おもいがけないィ、というとォ??」
「ぐるるがるるぐる?」(←訳:異端の美術史かな?)
御本の題名にある“思いがけない”とは、
著者・黒田さんの或る経験に由来するものです。
日本近世絵画史を専門とする黒田さんは、
出光美術館の理事・学芸部長さんでもあり、
2014年4月~6月にかけて開催された
《日本絵画の魅惑展》の企画者も務めました。
そして、展覧会の会期中に
作品を熟知する学芸員ならではの解説を
お客さまに披露したところ、
たいへん好評だった、というのです。
「ならではのォ、かいせつゥ??」
「がるるるるるぐるる?」(←訳:専門用語羅列ですか?)
黒田さんが心掛けたのは、
従来の美術史的評価とはやや異なる見方、
いままであまり注目されてこなかった
意外な視座からの作品観賞、でした。
そんな“意外な見方”線上から
日本美術史を見直し、
あらためて日本美術の面白さを追求したのが
この御本です。
「ゆうめいなァ、さくひんもォ~」
「ぐるる!」(←訳:再検証!)
内容は、
第一章《人間を描く》
第二章《動・植物を描く》
第三章《風景を描く》
第四章《目に見えないモノを描く》
と、大きく四つの章に分けられ、
絵巻、屏風、文人画、水墨画……等々、
様々な作品への考察が収録されていますが、
特に注力されているのは、
長谷川等伯さんの業績、でしょうか。
「ふァいッ! テディちゃ、しッてるでス!
まつばやしィ、なのでス!」
「がるるるるるぐるるる!」(←訳:松林図屏風の画師さん!)
観る者をたちまちとりこにする、
桃山時代の画家・長谷川等伯(はせがわ・とうはく)さん。
その等伯さんが、
江戸時代の初めには忘れ去られていたのは
どういう理由があったのか。
忘れられ、いえ、ほとんど潰されるところだった等伯さんの作品が
かろうじて後世に伝えられたのには、
どのような経緯があったのか。
等伯さんの斬新性、
創作の機微を想う黒田さんの文章は、
《松柏図屏風》を目にしたことのある人のこころを
ぞくり、と波立たせるに違いありません。
「するどいィぶんせきィ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:それでいて優しい!)
日本美術好きな御方、
日本史好きな御方にもおすすめの一冊です。
美術館へお出掛けする際の、
予習&復習にも、ぜひ♪