「こんにちわッ、テディちゃでッス!
うむうむゥ、
おぼんやすみにィ、つきものォなのはァ~…」
「がるる!ぐるる?がるるぐるる!」(←訳:虎です!まさか?今日も怖い話?)
こんにちは、ネーさです。
夏のお休みにつきものなのは、やはり怪談?オバケの噂?
いえいえ、つい熱が入ってしまうのは、
思い出話、回顧譚、でしょうか。
去年の花火大会はキレイだったね~♪
昔お祖母ちゃん家で食べたスイカは美味しかったなぁ~♪
そんな調子のお喋りを、
お江戸の時代にやってみたら……?
てな具合で、さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!
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―― 三成の不思議なる条々 ――
著者は岩井三四二(いわい・みよじ)さん、2015年1月に発行されました。
はい、一冊みっちり、がっちり、回顧譚、でございます。
ただし……これが、なんとも“不思議”な回顧譚。
なにしろあの、
天下の大悪人さんを俎板に乗せての昔語り、なんですからね。
「だいあくにんッ??」
「ぐるるる~?」(←訳:というと~?)
歴史は勝者がつくるもの。
その言葉に従えば、
関ヶ原の戦から30年を経た江戸の町で、
誰に悪人のレッテルが貼られているのか、
想像するのは容易でしょう。
石田三成さん。
従五位下・治部少輔(じぶしょうゆう)の官位を得ていたため、
治部(じぶ)と呼ばれることも多々あった、
関白豊臣秀吉政権における重臣、
エリート官僚でありましたが……。
「ひょうばんッわるいィのでス!」
「がるるぐるるるっる!」(←訳:ヒイキするんだって!)
悪人とか、悪臣とか、まあ言われ放題の三成さん。
では、ホントに大悪人だったのか、
その証拠は?ってことになると?
「えッとォ~…?」
「ぐ~る?」(←訳:う~ん?)
悪人なのか、そうでないのか。
その証(あかし)を探すかのように、
昔むかしの話を聞かせて欲しいと、
訪ねて歩くひとりの町人さんがおりました。
関ヶ原の合戦と、治部少輔の人となり。
訊かれる方は、
なんでまた三成ぃ?
なぜいま関ヶ原ぁ?
とも思うのですが、
手柄話や自慢話をするのは気分のよいものです。
問われるまま、語り出してゆけば。
「うゥむッ、ひとそれぞれェのォ?」
「がるるるる?」(←訳:三成さん像?)
治部少輔とはどのような人物だったのか。
あの日、関ヶ原にうごめいていた大名たちの思惑とは。
また、江戸のあちこちで、
さらには上方へまで出向いて
思い出話の聞き取りをする町人の背後には
いったい何者が存在するのか。
その意図とは――
「どッちをォみてもォ」
「ぐるるる!」(←訳:謎だらけ!)
ひとりの男の、飾らない素顔。
時間を経たからこそ
浮き彫りになる真実がある、とするなら――?
歴史好きさんには素通りできない、
フィクションでありながらノンフィクションの香りを漂わせる
《知力》に溢れた快作です。
ユーモアに満ちた語り口にも
ニヤリ♪とさせられるこの御本、
お盆休み終盤の読書のお供に、ぜひ!
うむうむゥ、
おぼんやすみにィ、つきものォなのはァ~…」
「がるる!ぐるる?がるるぐるる!」(←訳:虎です!まさか?今日も怖い話?)
こんにちは、ネーさです。
夏のお休みにつきものなのは、やはり怪談?オバケの噂?
いえいえ、つい熱が入ってしまうのは、
思い出話、回顧譚、でしょうか。
去年の花火大会はキレイだったね~♪
昔お祖母ちゃん家で食べたスイカは美味しかったなぁ~♪
そんな調子のお喋りを、
お江戸の時代にやってみたら……?
てな具合で、さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!
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―― 三成の不思議なる条々 ――
著者は岩井三四二(いわい・みよじ)さん、2015年1月に発行されました。
はい、一冊みっちり、がっちり、回顧譚、でございます。
ただし……これが、なんとも“不思議”な回顧譚。
なにしろあの、
天下の大悪人さんを俎板に乗せての昔語り、なんですからね。
「だいあくにんッ??」
「ぐるるる~?」(←訳:というと~?)
歴史は勝者がつくるもの。
その言葉に従えば、
関ヶ原の戦から30年を経た江戸の町で、
誰に悪人のレッテルが貼られているのか、
想像するのは容易でしょう。
石田三成さん。
従五位下・治部少輔(じぶしょうゆう)の官位を得ていたため、
治部(じぶ)と呼ばれることも多々あった、
関白豊臣秀吉政権における重臣、
エリート官僚でありましたが……。
「ひょうばんッわるいィのでス!」
「がるるぐるるるっる!」(←訳:ヒイキするんだって!)
悪人とか、悪臣とか、まあ言われ放題の三成さん。
では、ホントに大悪人だったのか、
その証拠は?ってことになると?
「えッとォ~…?」
「ぐ~る?」(←訳:う~ん?)
悪人なのか、そうでないのか。
その証(あかし)を探すかのように、
昔むかしの話を聞かせて欲しいと、
訪ねて歩くひとりの町人さんがおりました。
関ヶ原の合戦と、治部少輔の人となり。
訊かれる方は、
なんでまた三成ぃ?
なぜいま関ヶ原ぁ?
とも思うのですが、
手柄話や自慢話をするのは気分のよいものです。
問われるまま、語り出してゆけば。
「うゥむッ、ひとそれぞれェのォ?」
「がるるるる?」(←訳:三成さん像?)
治部少輔とはどのような人物だったのか。
あの日、関ヶ原にうごめいていた大名たちの思惑とは。
また、江戸のあちこちで、
さらには上方へまで出向いて
思い出話の聞き取りをする町人の背後には
いったい何者が存在するのか。
その意図とは――
「どッちをォみてもォ」
「ぐるるる!」(←訳:謎だらけ!)
ひとりの男の、飾らない素顔。
時間を経たからこそ
浮き彫りになる真実がある、とするなら――?
歴史好きさんには素通りできない、
フィクションでありながらノンフィクションの香りを漂わせる
《知力》に溢れた快作です。
ユーモアに満ちた語り口にも
ニヤリ♪とさせられるこの御本、
お盆休み終盤の読書のお供に、ぜひ!