「こんにちわッ、テディちゃでス!
さくらのォつぎはァ~ぼたんッ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!豪華絢爛~!)
こんにちは、ネーさです。
暖かな気候のせいか、
東京近郊では牡丹のお花も見頃となりました。
牡丹の次はバラかなぁ?
それともツツジかな?と楽しみにしながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 文豪誕生 ――
著者は、芥川龍之介さん、太宰治さん、
織田作之助さん、坂口安吾さん、中島敦さん、
江戸川乱歩さん、谷崎潤一郎さん、
2021年2月に発行されました。
「はじめのォ、いッぽォ!」
「ぐるぅーるがる!」(←訳:デビュー作だよ!)
20世紀日本文学に於いて、
《文豪》と讃えられる
7人の作家さんたち。
彼らはどのようにして、
どんな作品で、
文壇に登場したのか。
この御本では、
デビュー作と出世作、
名声を得るまでの道のり、
略伝やエピソード、
ゆかりの地などが、
作家さんごとに解説されています。
収録順に作家さんと作品名を
ご紹介してゆきますと――
Ⅰの芥川龍之介さんは
『老年』『鼻』。
Ⅱの太宰治さんは
『列車』『逆行』。
Ⅲの織田作之助さんは『雨』。
Ⅳの坂口安吾さんは『木枯の酒倉から』。
Ⅴの中島敦さんは
『山月記』『文字禍』。
Ⅵの江戸川乱歩さんは『二銭銅貨』。
Ⅶの谷崎潤一郎さんは『刺青』。
「ふわゥ! どれもォめいさくゥ~なのでス!」
「がるるぐるるる~!」(←訳:山月記だい好き~!)
ええ、もう、
全作品について
た~っぷりお喋りしたいところですけれど、
ミステリファンとしましては、
ここはやはり、
江戸川乱歩さんの作品に御注目いただきましょう♫
江戸川乱歩さん――
本名は平井太郎さん(1894~1965)。
特に作家になろうとは思わず、
早稲田大学を卒業後は、
貿易会社、造船所、
古本屋さんに探偵と、
さまざまな職業を経て、
失業時代に一念発起!
「いよいよォ、たんていィしょうせつゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:書く時がきた!)
デビュー作となった
『二銭銅貨』は
1923年の
『新青年』4月特大号に掲載されました。
物語は、
書き手である《私》と友人の
他愛ない会話から始まります。
――あの泥棒が羨しい――
友人と《私》は、すこぶる貧乏。
いま世間で大いに話題の、
窃盗犯の隠し金が手に入ったらなあ、と
溜め息をついたりしています。
そう、
大金を盗んだ泥棒が
警察に捕縛されはしたけれど、
肝心のお金の所在が
まったく分かりません。
「どこにィ、かくしたんだろゥ??」
「がるるるるる~…?」(←訳:もしかしたら~…?)
煙草を買ったおつりの、
二銭銅貨。
もしや、これが
消えた大金の手掛かり、なのか……?
「うふふゥ!」
「ぐるるぅ!」
乱歩さんが読み手に突きつける
《絵解き》や如何に。
短編好きな活字マニアさんに
おすすめのこの御本、
あらためて申すまでもありませんが、
本当に名作揃いです。
明治・大正・昭和の時代に
思い馳せつつ、
ぜひ、手に取ってみてくださいな♪
さくらのォつぎはァ~ぼたんッ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!豪華絢爛~!)
こんにちは、ネーさです。
暖かな気候のせいか、
東京近郊では牡丹のお花も見頃となりました。
牡丹の次はバラかなぁ?
それともツツジかな?と楽しみにしながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 文豪誕生 ――
著者は、芥川龍之介さん、太宰治さん、
織田作之助さん、坂口安吾さん、中島敦さん、
江戸川乱歩さん、谷崎潤一郎さん、
2021年2月に発行されました。
「はじめのォ、いッぽォ!」
「ぐるぅーるがる!」(←訳:デビュー作だよ!)
20世紀日本文学に於いて、
《文豪》と讃えられる
7人の作家さんたち。
彼らはどのようにして、
どんな作品で、
文壇に登場したのか。
この御本では、
デビュー作と出世作、
名声を得るまでの道のり、
略伝やエピソード、
ゆかりの地などが、
作家さんごとに解説されています。
収録順に作家さんと作品名を
ご紹介してゆきますと――
Ⅰの芥川龍之介さんは
『老年』『鼻』。
Ⅱの太宰治さんは
『列車』『逆行』。
Ⅲの織田作之助さんは『雨』。
Ⅳの坂口安吾さんは『木枯の酒倉から』。
Ⅴの中島敦さんは
『山月記』『文字禍』。
Ⅵの江戸川乱歩さんは『二銭銅貨』。
Ⅶの谷崎潤一郎さんは『刺青』。
「ふわゥ! どれもォめいさくゥ~なのでス!」
「がるるぐるるる~!」(←訳:山月記だい好き~!)
ええ、もう、
全作品について
た~っぷりお喋りしたいところですけれど、
ミステリファンとしましては、
ここはやはり、
江戸川乱歩さんの作品に御注目いただきましょう♫
江戸川乱歩さん――
本名は平井太郎さん(1894~1965)。
特に作家になろうとは思わず、
早稲田大学を卒業後は、
貿易会社、造船所、
古本屋さんに探偵と、
さまざまな職業を経て、
失業時代に一念発起!
「いよいよォ、たんていィしょうせつゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:書く時がきた!)
デビュー作となった
『二銭銅貨』は
1923年の
『新青年』4月特大号に掲載されました。
物語は、
書き手である《私》と友人の
他愛ない会話から始まります。
――あの泥棒が羨しい――
友人と《私》は、すこぶる貧乏。
いま世間で大いに話題の、
窃盗犯の隠し金が手に入ったらなあ、と
溜め息をついたりしています。
そう、
大金を盗んだ泥棒が
警察に捕縛されはしたけれど、
肝心のお金の所在が
まったく分かりません。
「どこにィ、かくしたんだろゥ??」
「がるるるるる~…?」(←訳:もしかしたら~…?)
煙草を買ったおつりの、
二銭銅貨。
もしや、これが
消えた大金の手掛かり、なのか……?
「うふふゥ!」
「ぐるるぅ!」
乱歩さんが読み手に突きつける
《絵解き》や如何に。
短編好きな活字マニアさんに
おすすめのこの御本、
あらためて申すまでもありませんが、
本当に名作揃いです。
明治・大正・昭和の時代に
思い馳せつつ、
ぜひ、手に取ってみてくださいな♪