「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむむッ! おみごとォなのでスゥ~!」
「がるる!ぐるるっるる!」(←訳:虎です!やり切った感!)
こんにちは、ネーさです。
いやー、ポカリスエットの新CM
『でも君が見えた』が素晴らしくて!
CGなしのセット撮影は、さながら
《ポカリ版・不思議の国のアリス》といった趣きですよ♪
監督の柳沢翔さん&スタッフさんに
全力で拍手を送りながら、
さあ、ここからは読書タイムです。
本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/02/6a4ff03babb093f79f2b33549e2709bd.jpg)
―― お電話かわりました名探偵です ――
著者は佐藤青南(さとう・せいなん)さん、
2020年12月に発行されました。
「りりりりィ~んッ!」
「ぐるがるるぐるがるる?」(←訳:事件ですか事故ですか?)
電話の着信音が響き、
緊迫した受け答えが交わされるここは、
Z県警本部の、通信指令室。
そう、Z県民さんが、
たいへんだ!110番しなくちゃ!
と通報する場合、
かけた電話に応答してくれるのは、
通信指令室に詰めている警官さん、
なんですね。
「にじゅうよじかんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:いつでも対応!)
市民にとってはまことにありがたく、
頼もしい存在でもある
警察本部の通信指令室。
そこは、警察官さんにとっても
憧れの部署であるようです。
物語の語り手である《僕》こと
早乙女廉(さおとめ・れん)さんは、
県警本部通信指令課への転属が決まったとき、
喜びと緊張で
身震いがした程だったといいますから。
「ふァ? みぶるいィ?」
「ぐるがる~?」(←訳:なにゆえ~?)
実はね、
通信指令課には
“伝説“があるんですって。
通常、
事件の捜査が動き出すのは、
110番通報を受けて状況を把握し、
適切な人員と車両を確保して、
捜査員さんが現場に到着して……と、
幾重ものプロセスを経てのち、
のことですが。
Z県警の通信指令室には、
指令室から一歩も出ずに、
通報者から聴取した情報のみで
事件の真相を見抜いてしまう猛者がいる――
ひと呼んで、
《万里眼(まんりがん)》。
「せんりがんのォ、うえをォゆくゥ?」
「がるる!」(←訳:万里眼!)
通信指令室での任務に就いて
まだ半年、
課内では新人扱いされている早乙女さんは、
当然ながら
《万里眼》ではありません。
けれど、
指令室に通報が、
それもとびきり奇妙な事件の通報が入るや、
《万里眼》が現われることを
既に知っています。
ほぉら、今日も来ましたよ。
「もしもしィ!
いえがァ、ぬすまれェましたァ!」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:お巡りさん早く来て!)
いや、そう言われても、
と早乙女さんは困惑します。
いえがぬすまれた、って。
いえ、って、家?
家を盗むって、
そんなに簡単に盗めるものなの?
家って?
「うゥ~むむッ?」
「がるっるるぐる~?」(←訳:無理っぽいよね~?)
言葉に窮する早乙女さん。
と、そのとき。
早乙女さんの横に、
腕がのびてきた……?
「しんうちィ、とうじょうゥ!」
「ぐるるるるる!(←訳:万里眼さんだ!)
家が盗まれた。
そのたった一言から、
《万里眼》さんは真相を掴めるのでしょうか?
「そのォおてなみィはァ~…」
「がるぐる!」(←訳:評判通り!)
30秒や60秒の中に世界を構築するのが
TVCMだとするなら、
わずかなページ数の中で
予想外の展開や解答を見せてくれるのが
短編ミステリの醍醐味ですね。
CASE1からCASE5まで、
5つの連作短篇から成る
新奇な安楽椅子探偵型ミステリは、
ミステリ好きさんに
おすすめの文庫書き下ろし作品です。
ぜひ、手に取ってみてくださいな~♪
むむむッ! おみごとォなのでスゥ~!」
「がるる!ぐるるっるる!」(←訳:虎です!やり切った感!)
こんにちは、ネーさです。
いやー、ポカリスエットの新CM
『でも君が見えた』が素晴らしくて!
CGなしのセット撮影は、さながら
《ポカリ版・不思議の国のアリス》といった趣きですよ♪
監督の柳沢翔さん&スタッフさんに
全力で拍手を送りながら、
さあ、ここからは読書タイムです。
本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/02/6a4ff03babb093f79f2b33549e2709bd.jpg)
―― お電話かわりました名探偵です ――
著者は佐藤青南(さとう・せいなん)さん、
2020年12月に発行されました。
「りりりりィ~んッ!」
「ぐるがるるぐるがるる?」(←訳:事件ですか事故ですか?)
電話の着信音が響き、
緊迫した受け答えが交わされるここは、
Z県警本部の、通信指令室。
そう、Z県民さんが、
たいへんだ!110番しなくちゃ!
と通報する場合、
かけた電話に応答してくれるのは、
通信指令室に詰めている警官さん、
なんですね。
「にじゅうよじかんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:いつでも対応!)
市民にとってはまことにありがたく、
頼もしい存在でもある
警察本部の通信指令室。
そこは、警察官さんにとっても
憧れの部署であるようです。
物語の語り手である《僕》こと
早乙女廉(さおとめ・れん)さんは、
県警本部通信指令課への転属が決まったとき、
喜びと緊張で
身震いがした程だったといいますから。
「ふァ? みぶるいィ?」
「ぐるがる~?」(←訳:なにゆえ~?)
実はね、
通信指令課には
“伝説“があるんですって。
通常、
事件の捜査が動き出すのは、
110番通報を受けて状況を把握し、
適切な人員と車両を確保して、
捜査員さんが現場に到着して……と、
幾重ものプロセスを経てのち、
のことですが。
Z県警の通信指令室には、
指令室から一歩も出ずに、
通報者から聴取した情報のみで
事件の真相を見抜いてしまう猛者がいる――
ひと呼んで、
《万里眼(まんりがん)》。
「せんりがんのォ、うえをォゆくゥ?」
「がるる!」(←訳:万里眼!)
通信指令室での任務に就いて
まだ半年、
課内では新人扱いされている早乙女さんは、
当然ながら
《万里眼》ではありません。
けれど、
指令室に通報が、
それもとびきり奇妙な事件の通報が入るや、
《万里眼》が現われることを
既に知っています。
ほぉら、今日も来ましたよ。
「もしもしィ!
いえがァ、ぬすまれェましたァ!」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:お巡りさん早く来て!)
いや、そう言われても、
と早乙女さんは困惑します。
いえがぬすまれた、って。
いえ、って、家?
家を盗むって、
そんなに簡単に盗めるものなの?
家って?
「うゥ~むむッ?」
「がるっるるぐる~?」(←訳:無理っぽいよね~?)
言葉に窮する早乙女さん。
と、そのとき。
早乙女さんの横に、
腕がのびてきた……?
「しんうちィ、とうじょうゥ!」
「ぐるるるるる!(←訳:万里眼さんだ!)
家が盗まれた。
そのたった一言から、
《万里眼》さんは真相を掴めるのでしょうか?
「そのォおてなみィはァ~…」
「がるぐる!」(←訳:評判通り!)
30秒や60秒の中に世界を構築するのが
TVCMだとするなら、
わずかなページ数の中で
予想外の展開や解答を見せてくれるのが
短編ミステリの醍醐味ですね。
CASE1からCASE5まで、
5つの連作短篇から成る
新奇な安楽椅子探偵型ミステリは、
ミステリ好きさんに
おすすめの文庫書き下ろし作品です。
ぜひ、手に取ってみてくださいな~♪