「こんにちわッ、テディちゃでス!
じゅゥわッちィ!」
「がるる!ぐぅるっ!」(←訳:虎です!ジュワッ!)
こんにちは、ネーさです。
エレキングだ!カプセル怪獣だ!
《サンダーバード》さながらの出撃シーン!
と、BSの『ウルトラセブン』に
大声援を送った日曜夜のしめくくりは、
はい、読書タイムですよ。
本日は、こちらの新書を、どうぞ~♪

―― 異形のものたち ――
著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
2021年4月に発行されました。
『絵画のなかの《怪》を読む』と
副題が付されています。
前回記事では、
『北斎 展』に出展されている
北斎さんの《百物語》について
ちょこっとお喋りしました。
「さらやしきィ!」
「ぐる!」(←訳:般若!)
北斎さんが描いた『こはだ小平二』や『笑ひはんにや』が
東洋の《怪》だとするならば、
著者・中野さんがこの御本で取り上げているのは、
西洋世界の《怪》であると申せましょうか。
第1章『人獣』
第2章『蛇』
第3章『悪魔と天使』
第4章『キメラ』
第5章『ただならぬ気配』
第6章『妖精・魔女』
第7章『魑魅魍魎』
という7つの章には、
図版も豊富に掲載されていて……
「むむむゥ! ちがいィまスよゥ!」
「がるるる!」(←訳:違うよね!)
北斎さんの作品は、
浮世絵らしくデフォルメされていましたし、
怖さだけでなく
哀愁や寂寥、
ユーモアさえ感じられました。
対して、
西洋の画家さんたちは、
(当然ではありますが)
油彩画や銅版画で《怪》を描き出しています。
その結果、
画面から流れ出てくるのは、
”生々しさ”。
ゴヤさん描く《魔女》、
ベックリンさん描く《人魚》、
ボッティチェリさん描く《ケンタウロス》も、
絵の具をぼってり重ねた
3Dの迫力。
本文115ページには、
歌川国芳さん作『京都鵺大尾』の図版もありますが、
ルーベンスさんやティントレットさんの作品の前では、
どうしても平面的に見えてしまう……。
そう、
西洋の《怪》は、“濃い“んですね。
そして、その“濃さ”が、
時を経て日本に流れてくると。
「ひかりのォくにィからッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ボクらの星へ!)
ウルトラマン、
そしてウルトラセブン。
銀と赤の、
輝くばかりの造型。
20世紀の日本が、
昭和の時代の日本が生んだ彼らもまた、
ひとつの《異形》であり、
《怪》でしょうか。
王女アンドロメダを救う英雄ペルセウス、
身を挺して人類を護る
現代のプロメテウスを想わせる
ヒトを越えた存在。
「こわくゥないィのならァ~」
「がるるぐる!」(←訳:大歓迎です!)
気付けば、すぐそこに。
すぐ隣りに。
神話に、伝説に、
日常生活の中に、
素知らぬ顔で紛れ込もうとする
《異形》たちの物語は、
著者・中野さんの《怖い絵》シリーズファンの方々、
歴史好き&怪談好きな活字マニアさんに
おすすめですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
じゅゥわッちィ!」
「がるる!ぐぅるっ!」(←訳:虎です!ジュワッ!)
こんにちは、ネーさです。
エレキングだ!カプセル怪獣だ!
《サンダーバード》さながらの出撃シーン!
と、BSの『ウルトラセブン』に
大声援を送った日曜夜のしめくくりは、
はい、読書タイムですよ。
本日は、こちらの新書を、どうぞ~♪

―― 異形のものたち ――
著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
2021年4月に発行されました。
『絵画のなかの《怪》を読む』と
副題が付されています。
前回記事では、
『北斎 展』に出展されている
北斎さんの《百物語》について
ちょこっとお喋りしました。
「さらやしきィ!」
「ぐる!」(←訳:般若!)
北斎さんが描いた『こはだ小平二』や『笑ひはんにや』が
東洋の《怪》だとするならば、
著者・中野さんがこの御本で取り上げているのは、
西洋世界の《怪》であると申せましょうか。
第1章『人獣』
第2章『蛇』
第3章『悪魔と天使』
第4章『キメラ』
第5章『ただならぬ気配』
第6章『妖精・魔女』
第7章『魑魅魍魎』
という7つの章には、
図版も豊富に掲載されていて……
「むむむゥ! ちがいィまスよゥ!」
「がるるる!」(←訳:違うよね!)
北斎さんの作品は、
浮世絵らしくデフォルメされていましたし、
怖さだけでなく
哀愁や寂寥、
ユーモアさえ感じられました。
対して、
西洋の画家さんたちは、
(当然ではありますが)
油彩画や銅版画で《怪》を描き出しています。
その結果、
画面から流れ出てくるのは、
”生々しさ”。
ゴヤさん描く《魔女》、
ベックリンさん描く《人魚》、
ボッティチェリさん描く《ケンタウロス》も、
絵の具をぼってり重ねた
3Dの迫力。
本文115ページには、
歌川国芳さん作『京都鵺大尾』の図版もありますが、
ルーベンスさんやティントレットさんの作品の前では、
どうしても平面的に見えてしまう……。
そう、
西洋の《怪》は、“濃い“んですね。
そして、その“濃さ”が、
時を経て日本に流れてくると。
「ひかりのォくにィからッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ボクらの星へ!)
ウルトラマン、
そしてウルトラセブン。
銀と赤の、
輝くばかりの造型。
20世紀の日本が、
昭和の時代の日本が生んだ彼らもまた、
ひとつの《異形》であり、
《怪》でしょうか。
王女アンドロメダを救う英雄ペルセウス、
身を挺して人類を護る
現代のプロメテウスを想わせる
ヒトを越えた存在。
「こわくゥないィのならァ~」
「がるるぐる!」(←訳:大歓迎です!)
気付けば、すぐそこに。
すぐ隣りに。
神話に、伝説に、
日常生活の中に、
素知らぬ顔で紛れ込もうとする
《異形》たちの物語は、
著者・中野さんの《怖い絵》シリーズファンの方々、
歴史好き&怪談好きな活字マニアさんに
おすすめですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪