テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 月夜に歌えば ~

2021-04-22 23:40:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ~れもんッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!明日はユズ!)

 こんにちは、ネーさです。
 おうち時間を充実させるべく、
 レモンの入浴剤を購入してみました♪
 森の香りやミントも良さそうで、
 次はどれを選ぼうかな~と迷いながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
     ―― 月蝕の夜の子守歌 ――



 著者は白鷺あおい さん、2020年7月に発行されました。
 『大正浪漫 横濱魔女学校 2』と
 シリーズ名が付されています。

 以前にご紹介しました
 第1作『シトロン坂を登ったら』に続く
 シリーズ第2作となるこの御本、
 舞台は同じく横浜、いえ、
 大正時代の”横濱”で。

「さかをォ、のぼればァ~♫」
「ぐるるがる!」(←訳:魔女の学校!)

 横濱女子仏語塾。

 名称としては
 別になんということもない、
 普通の学校かと思われますけれど、
 実は。

 ここは魔女養成学校で、
 生徒の半数は妖魅(ようみ)。

 女郎蜘蛛さんに、
 幽谷響(やまびこ)さん、
 赤鬼さんに雪女さん、
 山姥さんもいます。

 語り手である『わたし』こと
 花見堂小春(はなみどう・こはる)さんも、
 飛頭蛮(ひとうばん)、
 別名を抜け首(ぬけくび)という妖魅で。

「あたまがァ、とんじゃうゥのでス!」
「がぅーるる!」(←訳:シュールだ!)

 妖魅も妖魅でない女の子も、
 横濱女子仏語塾でともに机を並べて学ぶのは、
 仏語だけではありません。

 薬草学、
 飛行術、
 水晶玉の透視、
 占いといった
 魔女に必要な学問あれこれ。

 あ、もちろん、英語や数学、
 歴史、生物、化学などの
 一般的な授業もありますよ。

「みんなァまじめェ、なのでスよッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:毎日勉強熱心!)

 今日もね、
 正規の授業ではないんですけど、
 月蝕の観察会が行われるので、
 小春さんはそわそわしています。

 巻寿司、稲荷寿司、筑前煮、と
 小春さんは学校の寮で
 食事の支度をしながら
 友人たちを待っていたのですが。

 友人のひとりが、
 予定の時刻を過ぎても
 現われない……?

「うゥ~んッ、それはァ~…」
「がるるぐる?」(←訳:変事の気配?)

 いったい何が
 横濱の街に起ころうとしているのか?

 小春さんたち魔女学校の学生さんの活躍が
 微笑ましくも愉快な
 学園ファンタジックミステリは、
 うららかな春の読書におすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

 
コメント
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