テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 青天の扉 ~

2021-04-08 23:45:13 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ~はなまつりィ~なのでスゥ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!おめでたや!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日4月8日は、
 お釈迦さまの誕生を祝う《花まつり》。
 《花まつり》の名にふさわしく
 そろそろ咲き始めた美しいフジの花を見上げながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、いま話題のこちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 青天を衝け (一) ――



 作者は大森美香(おおもり・みか)さん、
 ノベライズは豊田美加(とよだ・みか)さん、
 2021年1月に発行されました。
 現在NHKで放送中の大河ドラマ
 『青天を衝け』のノベライズ作品第一巻です。

 ……えー、告白いたします。
 私ネーさ、朝ドラ『おちょやん』から
 脱落してしまいまして。

「ぷふふッ!」
「ぐるるる!」(←訳:くすくす!)

 何故かは分からねど、
 どうしてものめり込めない『おちょやん』。

 毎週ハラハラさせられたTBS系ドラマ『天国と地獄』、
 火曜日朝のオアシス『PUI PUI モルカー』も
 終わってしまって、
 ああ、どうしたものか……

 と、沈む一方のココロを
 ぐいっと持ち上げてくれる薫風のような存在が、
 『青天を衝け』であると申せましょうか。

「ばくまつゥからァ、めいじィ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:動乱の時代です!)

 この第一巻では、
 現在放映済みの第八回『栄一の祝言』よりも、
 もう少し先までのお話が
 描かれています。

 渋沢栄一さんを中心にした
 血洗島のパートは
 まだまだ穏やかで、
 反対に
 一橋慶喜さんを中心とする
 江戸のパートは、
 こう言っては不謹慎かもしれませんが……

 面白~い!

「ややこしィ~ばくまつのォ、あれもォこれもッ!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:分かりやすいよ!)

 『安政の大地震』とか、
 『安政の大獄』って、
 聞き知ってはいても、
 それが世情とどうつながるか、
 最終的にどんな影響をもたらしたのか、
 ドラマを見て、
 初めて実感できた気がします。

 そうやってドラマを鑑賞した後、
 この御本を読んでみれば、
 幕末へと転がってゆく
 時代のうねり、
 息吹もが、さらにくっきりと
 浮かび上がってくるようですよ。

「ふゥ! たいへんなァじだいィ、なのでス!」
「がるるる!」(←訳:嵐また嵐!)

 雷雲の上に広がる青天を想わせる詩歌――
 ドラマの題名である漢詩は、
 本文200~201のページにかけて
 登場しますよ。

 そして、
 ドラマの“顔“に等しい題字を揮毫したのは、
 現代美術家・杉本博司さん!

 アート好きな方々は、
 オープニングを堂々飾る『青天を衝け』の題字を
 じ~っくりご覧になってくださいね。

「じかいィはァ、はやくもォ!」
「ぐるるるるる?」(←訳:桜田門外の変?)

 ここからが、
 本気の幕末。

 一橋卿の明日は、
 若き栄一くんの明日は、
 どう描かれるのか――

 歴史好きな活字マニアさんも、
 ドラマのファンの方々も、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 
 
コメント
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