テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 出発点から、名作再読! ~

2021-11-11 23:44:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちいいいィ~ずゥ!」
「がるる!ぐるぅぅ~るっるぅ!」(←訳:虎です!ピイィィ~ナッツぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日11月11日も、記念日ラッシュ!
 チーズの日で、ピーナッツの日で、
 ポッキー&プリッツの日で、
 チンアナゴの日……!
 誰が決めたのかしらチンアナゴの日って?
 と疑問を抱きつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



     ―― 横溝正史自選集《1》 ――
      本陣殺人事件 蝶々殺人事件



 著者は横溝正史(よこみぞ・まさし)さん、
 2006年12月に発行されました。

 NHKのBSプレミアムで制作・放送された
 長谷川博己さん主演『獄門島』視聴を機に、
 私ネーさ、
 横溝さんの作品再読にトライしております。

 ここまで
 『獄門島』『犬神家の一族』
 『八つ墓村』と来たからには、
 ええ、そうです、
 ↓この作品に言及せぬ訳には参りますまい!

 『本陣殺人事件』!

「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるぅーるぅ!」(←訳:デビュー作ぅ!)

 この御本には、
 『本陣殺人事件』と
 『蝶々殺人事件』の
 2作品が収録されています。

 『蝶々』は後日あらためて
 御紹介することにしまして、
 今回は『本陣』で参りましょう♫

「みッしつゥ、でスよねッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:意欲作なんだ!)

 『本陣殺人事件』は、
 第二次世界大戦の後――
 1946年に発表されました。

 作品の中で、
 横溝さんは挑戦します。

 日本家屋では、
 密室殺人はムリ?
 いや、ムリじゃない、
 不可能じゃない。

 僕が、作ってみせる。
 日本家屋での、密室殺人事件を!

 そして、もうひとつ……
 私ネーさは、
 こちらの方が大事なのでは、と思うのですが……。

 ルックスぼろぼろ、
 さっぱり見栄えのしない探偵さんの登場です。

「ぼろぼろォ?」
「ぐるるる!」(←訳:ぼろぼろ!)

 探偵たるもの、
 カッコよくて、
 足なんてすらりと長くて、
 オシャレな衣装で。

 というのが、
 世界共通の認識であり願望でありました。
 それを、ちゃぶ台返し!
 
 小柄でも、
 美男でなくても、
 衣装がボロでも、いいじゃないか。
 知性さえ第一ならば。

 が、この”カッコよくない”探偵像、
 なかなか理解されませんでした。

 映画で石坂浩二さんが演じるまで、
 金田一探偵は洋装の、
 スマートな容姿の探偵さんだったのです。

「ありえないィ!」
「がるるるる!」(←訳:ナンセンス!)

 金田一探偵最初の長編作品――
 『本陣殺人事件』。

 探偵小説作家さんが
 有る事件の噂を聞かされたのは、
 疎開先の、
 岡山県の農村でのこと。

 一柳(いちやなぎ)家の
 妖琴殺人事件は、
 どんな手段で行われたのか
 見当もつかないと、
 村人たちは首を傾げていました。

「なぞをォ、とくならァ~」
「ぐるるるがるる!」(←訳:あの人を呼ぼう!)

 東京で評判の探偵、
 金田一耕助さん。

 彼ならば、
 雪の中の摩訶不思議な密室の謎も
 すらすらと
 解けてしまうのでしょうか――

「まだァかけだしィ~なのでス!」
「がるっるぐるるるるる!」(←訳:頑張って新人探偵さん!)

 作品発表時、
 横溝さんは44歳。

 戦争を乗り越え、
 満を持して放つ
 巨匠渾身の探偵小説を、
 金田一探偵の出発点を、
 全活字マニアの皆さま、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
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