「こんにちわッ、テディちゃでス!
わわわゥ! ふッてくるゥ~!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!落ち葉の嵐~!)
こんにちは、ネーさです。
甲州街道のイチョウ並木も
少しずつ散り始めてきました。
関東の紅葉シーズンはそろそろ終盤なのかな?
と、お山を眺めやりつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 【図説】江戸の旅 名所図会の世界 ――
著者は深光富士男(ふかみつ・ふじお)さん、
2021年9月に発行されました。
前回記事で御紹介しました
倉方俊輔さん著『京都 近現代の建築ものがたり』
より時代をさらに遡って、
はい、江戸時代に到着です。
「おえどのォ、じだいィのォ~」
「ぐるがるるぐっる!」(←訳:観光ガイドマップ!)
《名所図会(めいしょずえ)》。
その歴史は、
秋里離島(あきさと・りとう)さんが著した
『都名所図会』(安永9年/1780年刊)
に始まる、と
著者・深光さんは
冒頭の解説ページで述べています。
これが、大当たり!
それまでにも、
物語仕立ての名所記など、
観光ガイドブック的な書物は
既に存在していたものの――
「わかりやすゥ~いッ!」
「がるるる!」(←訳:見やすい!)
といった点がウケたのでしょうね。
そしてもちろん、
当時の出版界はこの”成功”を放っておかず。
さまざまな
《名所図会》が誕生しました♪
「とうかいどうゥめいしょずえッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:江戸名所図会!)
「ぜんこうじィめいしょずえッ!」
「がるぐる!」(←訳:厳島図会!)
カラフルで華やかな浮世絵と違い、
《名所図会》はモノクロ印刷です。
サイズは、今のB5判くらい。
本文の間には、
見開き2頁にまたがる
名所を描いた版画=名所絵を
数多く入れて、
現地の状況や、
その土地にまつわる古歌、
特産品情報、
名物料理が美味しいお店を掲載……と
ほぼ現在のガイドブックと
変わらぬ内容ですね。
「けッこうゥ~こまかいィでス!」
「ぐるるる!」(←訳:細密画だ!)
そうなんですよね、
収録されているどの《名所図》も、
とっても細かい!
一枚の絵画の中に、
これでもか~!と
情報を詰めに詰め入れたかのようで、
人物の着物の絵柄、
帯の結び方、
髷(まげ)や結髪の形等が
丁寧に描かれています。
「それがァ、だいごみィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:名所図会のね!)
一見、
単色の地味な絵図だけれど、
よ~く眺めてみれば、
そこには情報がぎっしり。
江戸時代の善光寺って
こういう感じなのねえ。
おお、両国橋の賑わいぶりが
よく解るわ!
鳴門の渦潮の恐ろしさよ!
と、すっかり”江戸の旅びと気分”になってしまう、
ユニークな《名所図会》ガイド本は、
歴史好きな活字マニアさんに、
雑学好きな方々にも
おすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♫
わわわゥ! ふッてくるゥ~!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!落ち葉の嵐~!)
こんにちは、ネーさです。
甲州街道のイチョウ並木も
少しずつ散り始めてきました。
関東の紅葉シーズンはそろそろ終盤なのかな?
と、お山を眺めやりつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 【図説】江戸の旅 名所図会の世界 ――
著者は深光富士男(ふかみつ・ふじお)さん、
2021年9月に発行されました。
前回記事で御紹介しました
倉方俊輔さん著『京都 近現代の建築ものがたり』
より時代をさらに遡って、
はい、江戸時代に到着です。
「おえどのォ、じだいィのォ~」
「ぐるがるるぐっる!」(←訳:観光ガイドマップ!)
《名所図会(めいしょずえ)》。
その歴史は、
秋里離島(あきさと・りとう)さんが著した
『都名所図会』(安永9年/1780年刊)
に始まる、と
著者・深光さんは
冒頭の解説ページで述べています。
これが、大当たり!
それまでにも、
物語仕立ての名所記など、
観光ガイドブック的な書物は
既に存在していたものの――
「わかりやすゥ~いッ!」
「がるるる!」(←訳:見やすい!)
といった点がウケたのでしょうね。
そしてもちろん、
当時の出版界はこの”成功”を放っておかず。
さまざまな
《名所図会》が誕生しました♪
「とうかいどうゥめいしょずえッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:江戸名所図会!)
「ぜんこうじィめいしょずえッ!」
「がるぐる!」(←訳:厳島図会!)
カラフルで華やかな浮世絵と違い、
《名所図会》はモノクロ印刷です。
サイズは、今のB5判くらい。
本文の間には、
見開き2頁にまたがる
名所を描いた版画=名所絵を
数多く入れて、
現地の状況や、
その土地にまつわる古歌、
特産品情報、
名物料理が美味しいお店を掲載……と
ほぼ現在のガイドブックと
変わらぬ内容ですね。
「けッこうゥ~こまかいィでス!」
「ぐるるる!」(←訳:細密画だ!)
そうなんですよね、
収録されているどの《名所図》も、
とっても細かい!
一枚の絵画の中に、
これでもか~!と
情報を詰めに詰め入れたかのようで、
人物の着物の絵柄、
帯の結び方、
髷(まげ)や結髪の形等が
丁寧に描かれています。
「それがァ、だいごみィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:名所図会のね!)
一見、
単色の地味な絵図だけれど、
よ~く眺めてみれば、
そこには情報がぎっしり。
江戸時代の善光寺って
こういう感じなのねえ。
おお、両国橋の賑わいぶりが
よく解るわ!
鳴門の渦潮の恐ろしさよ!
と、すっかり”江戸の旅びと気分”になってしまう、
ユニークな《名所図会》ガイド本は、
歴史好きな活字マニアさんに、
雑学好きな方々にも
おすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♫