「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
ほふゥ! たかはしィさァ~んッ!」
「がるる1ぐるがるる~!!」(←訳:虎です!最高すぎる~!!)
こんにちは、ネーさです。
ドラマ『ホットスポット』第2話、
満月を背負った異星人・高橋さんのお姿に惚れ惚れ&爆笑~!
バカリズムさんの脚本と角田さんの熱演に拍手を送りながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらのアート本を、どうぞ~♪
―― 若冲 ――
監修は狩野博幸(かのう・ひろゆき)さん、
2024年10月に発行されました。
『斬新なアイディアと細密な表現、異能の画家の超絶技巧を味わう!』
と副題が付されています。
「おおォ! おえどのォ、まえすとろォ!」
「ぐるがるるー!」(←訳:鶏のセンセ―!)
伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)さん(1716~1800)。
《奇想の絵師》の一人として脚光を浴び、
じわじわと注目度が高まっていたところへ
京都で大規模な展覧会が催行され、人気爆発!
今では、江戸中期を、
いえ、江戸期を代表する画家に数えられて、
フランス・パリでの特別展には
大行列ができる程の
”世界的”なアーティストさんになりました。
かくも大人気の若冲さんですから、
小さな作品もすべて掘り起こされ、公開されて、
もはや新発見作品などない、
と思っていましたが……。
「あッたのでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:大発見だよ!)
2023年2月、
”新発見”されたのは、
『果蔬図巻(かそずかん)』。
全長3メートル余、
寛政2年(1790年)以前に描かれたとおぼしき、
絹本着色の巻物は、
小品とは呼べません。
丁寧に彩色された、美しい力作です。
「やさいィたくさんッ、でスねッ?」
「ぐるるがるるぐる……」(←訳:葡萄に蓮根に和梨……)
野菜を主題にした作品で、よく知られているのは、
京都国立博物館所蔵の
『果蔬涅槃図(かそねはんず)』
でしょうか。
いわゆる涅槃図のパロディーとも、
供養の意味を持つ真摯な作品なのだとも評される
『果蔬涅槃図』は、しかし、墨一色のモノクロ作品。
対して、
『果蔬図巻』は、多色使いの、カラー作品ですから、
華やかで、愛らしさがありますね。
「ちょッとォ、まんがッぽいィ~でス♫」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:ころんころん野菜図!)
『果蔬図鑑』は、
2025年1月19日、つまり昨日まで
京都の福田美術館で公開されていました。
展覧会が終了した今後は、研究と、修復を経て、
再び公開される予定ですが、
2~3年は待たなくてはならないようです。
2023年に”新発見”される以前、
『果蔬図巻』はヨーロッパに在ったらしく、
あまり保存状態が良くなかったみたいで、
入念な修復作業が必要なんですって。
「うむむふゥ! まッてまスよゥ!」
「ぐるるがっるぐっるるるる!」(←訳:綺麗になって戻ってきてね!)
この御本では、
『果蔬図巻』”新発見”の経緯や、
若冲さんの『菜蟲譜』との比較、
《動植綵絵》シリーズ他代表作の紹介、
略伝などが収録されています。
若冲さんが西方へと旅立ったのは、85歳のとき――
晩年まで、絵描きに徹した人生でした。
日本のどこかに、世界のどこかに、
まだ見ぬ若冲さんの作品が在ることを想いつつ、
皆さま、ぜひ、一読を♪
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