テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ パン屋さんから、お届けもの ~

2025-01-19 22:03:41 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 にちようびィはァ、おおいそがしィ~!」

「がるる!ぐるるるるがるぐるるる!」(←訳:虎です!安田顕さんVS角田さん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大河ドラマ『べらぼう』で平賀源内さんを演じる安田顕さん、

 日テレ『ホットスポット』で《?》を演じる角田晃広さん、

 激シブな演じっぷりに拍手を送ったあとは、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、↓こちらの話題作を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 謎の香りはパン屋から ――

 

 

 著者は土屋うさぎ(つちや・うさぎ)さん、

 2025年1月に発行されました。

 『The mysterious scent comes from the bakery』

 と英語題名が付されているこの御本は……

 第23回『このミステリーがすごい!』大賞の

 大賞受賞作!ですよ。

 

「おおォ、ぱちぱちぱちィ~!」

「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 

 しかも、

 出水ぽすか さんによる可愛い表紙画からもお分かりのように、

 舞台は町のパン屋さん♫

 食いしん坊な私たちとしては、

 食欲もふつふつと刺激されます。

 

 では、張り切って本文へと進んでみると――

 

「あはァ! おおさかァ、でス!」

「がるるるるる!」(←訳:食い道楽の都!)

 

 大阪の北部、豊中市にあるパン屋さん

 《ノスティモ》。

 

 石橋阪大前駅から歩いて10分ほどの、

 個人経営ながら、

 パティスリーも併設し、

 2階にはカフェスペースも備える《ノスティモ》で

 アルバイト中の大学生さんは、

 市倉小春(いちくら・こはる)さん。

 

 バイトを始めて一ヶ月。

 朝早くに起きて出勤し、

 パン作りに奮闘する生活にも

 ずいぶんと慣れてきました。

 

 バイト仲間とも仲良くなって、

 明日は2.5次元ミュージカルのライブビューイングを

 一緒に観に行こう!

 と約束したりもしていて。

 

「たのしみィでスねッ!」

「ぐるぅるがるぐるる~!」(←訳:オシャレしてゆこう~!)

 

 けれど。

 一緒に行く約束をしていた由貴子(ゆきこ)さんが

 急に言い出したのです。

 

   明日のライビュ、行けなくなった。

   先輩に、代わってくれって頼まれて、

   《ノスティモ》のバイトをすることに。

 

「ええェ~…?」

「がるる~??」(←訳:えええ~??)

 

 そういう事情があるなら仕方ない、と

 了承した小春さんでした……が、

 違和感を覚えもします。

 

 友達と約束していた公演より、バイトを優先?

 何か、どこか、おかしいような?

 

「ちいさなァなぞォ、なんだけどォ~…」

「ぐるるるるるる!」(←訳:見過ごせないね!)

 

 第一章『焦げたクロワッサン』

 第二章『夢見るフランスパン』

 第三章『恋するシナモンロール』

 第四章『さよならチョココロネ』

 第五章『思い出のカレーパン』

 

 と、《ノスティモ》自慢のパン各種が

 章ごとに取り上げられているこの物語は、

 ええ、そうです、いわゆる

 《日常の謎》ジャンルの、ミステリ作品なんです。

 

 警視庁捜査一課の刑事さんや、

 刑事事件専門弁護士さん、

 プロの探偵さんも出番なし。

 

 小さな、しかし、重要な《謎》を解き明かすのは、

 パンの香りに背を押された

 小春さんの閃き?

 

「ぱくぱくぱくッ!」

「がるるぐるーるる!」(←訳:美味はパワーの源!)

 

 由貴子さんは、なぜ、

 ライブビューイングをキャンセルしたのか。

 第一章『焦げたクロワッサン』で

 小春さんが得た答えとは?

 

 焼き立てのパンと、

 甘かったり酸っぱかったり、

 悲喜こもごもの心情を仕上げに添えた

 ユニーク連作ミステリを、

 ミステリ好きな活字マニアの皆さま、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

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